この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

クラシックに詳しくなくても面白く読める音楽本

artespublishing.com

この本の聞き手である田中美登里さんは、『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』という、現在はミュージックバードで放送されている音楽番組のパーソナリティ。

ああ、この番組名、すっかり忘却の彼方だったわ!

musicbird.jp

昔、昼夜逆転生活を送っていた頃は、TOKYO FMでよく聴いていたんだけど、ミュージックバードに放送拠点を移行してからは全く聴かなくなってしまった。というより、ラジオ放送自体を日常的に聴かなくなってしまった。

でも、この番組は現在もTOKYO FMで聴けるのね。

 

この本は、片山杜秀山崎浩太郎という音楽強者同士による、平成時代のクラシック音楽を振り返る対談なんだけど、クラシックの捉え方がポップ・ミュージック的で、スッと頭に入って来やすい。それは、彼らと自分の年代が近いせいもあるんだけど。

 

本を読んでいる間じゅうずっと、頭の中でトランス・ワールドの番組がオンエアされているような状態になっていて、その感覚も面白かった。そう、これはミュージックバードのザ・クラシックで放送された対談を採録したものなのだ。この本を読みながら同時に紹介されている曲も聴けたらもっと楽しいんだけどな。ネットで探すのもいいんだけど、かったるい。