この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

坂本龍一さん。

今年は年明け早々の1月4日に、ジュリーのライヴを見に行った。(何と初ジュリー!!)

 

御年74で、ラインキューブ2daysの2日目という、お疲れなコンディションにも関わらず、ステージを駆け回り、声も良く出ていて、圧巻だった!

 

ジュリーのステージを見ながら、昨年末に見た、オンラインで配信された坂本龍一のピアノコンサートの事を思い出していた。

 

若かりし日、人気絶頂だった頃の坂本龍一があるインタビューで、沢田研二についてどう思うかと聞かれ、

 

「年の分だけ勝ってます。」←若いと言いたかったのだろう。

 

と答えていたような記憶があるのだが、

今では、ジュリーに随分と水をあけられてしまったな…、と思わずにはいられなかった。

 

それから1週間ほど後に、高橋幸宏さんの逝去が報じられ、ショックで打ちひしがれてしまった。

坂本さんと違い、病状の深刻さが世の中に発信されていなかった分、ダメージが大きかった。

でも、坂本さんの訃報も唐突だった。

早すぎる!

 

私の中で坂本龍一といえば、毎週火曜日夜10時からNHK-FMで放送していた『サウンドストリート』が強く印象に残っている。

 

YMOのメンバーは勿論、他にも多彩なゲストが次々登場していたし、他の番組では決してオンエアされないような、ヘンな音楽もよく流していた。

週に一度行われる、45分間の特別講義のつもりで、高校3年間ほぼ欠かさず聴いていた。

 

私はこの番組を聴くことによって、自分のいかれた音楽に対する耐性が鍛えられたのではないかと思っている。

ヘンだけど良いものは良いと感じられる、自分の感性に自信を持っていいのだと、番組の内容を通して、勇気付けてくれた。

 


www.youtube.com

ジュリーもゲストで登場していた。

今となっては、実現不可能な対談になってしまった…。


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いかにもあの時代っぽいアイテムを並べてみて、故人を偲びたいと思います。

このウォークマンは、とうの昔に壊れてほったらかし状態なのですが、捨てられない…。

 

坂本さん、お疲れ様でした。

今頃は、どこかでゆっくりくつろいでいるのかな…。