この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Lawrence of Belgravia

 

 

下高井戸シネマで1週間限定公開していた、元FELT、元Denim、元Go-Kart Mozart、Mozart Estateのローレンスを追ったドキュメンタリー映画を初日に観てきた。

 

最近はあらゆる情報に疎いので、音楽友達が知らせてくれなかったら、事前に知ることは不可能だった。教えてくれてありがとうございました!🙇

 

映画自体は2011年に撮られているので若干古いのだが、YouTube等で動向を追う限り、ローレンスはこのまま順調?に年を重ねている印象。

同時代に音楽活動をスタートした人達が次々にこの世を去ったり、病気等で音楽活動が困難になる中、ローレンスは40年以上、キャリアを中断する事なく音楽活動を続けている。これって単純に凄い事だし、嬉しい事だ!

 

監督はイースト・ヴィレッジのポール・ケリー。2005年にセイント・エティエンヌのFinisterreを映像化した人だ。あの映画でローレンスはコメンテーターとして声だけ登場していた。あれはセイント・エティエンヌ版のロンドンスケッチだったが、これはそのローレンス版とも言える。

もちろんこれは彼が主役だから、ロンドンの街角というよりも、レコーディングスタジオやレコードショップ、ライブハウス、楽器店、古着屋といったスポットが数多く登場する。そしてやはりセイント・エティエンヌもチラッと登場する。

 

ローレンスには孤高のイメージが付きまとうが、経済的困窮に陥っても周りから助けの手が差し伸べられるし、今回の東京での上映だって、企画してくれたのは若い人達だったし、これはローレンス自身の魅力が人を惹きつけているからだと思う。

ものすごい才能と情熱の持ち主なのに、金銭的報酬が伴わない。

これはやはりあの面倒臭い性格がもたらすものなのか?

 

www.mixcloud.com

映画の中で喋っていたラジオ番組が聴けるようになっていた!

口を開けば辛辣な言葉が飛び出すローレンスだけど、声はソフトで優しいのだ。

 

初日の上映後はHomie Homicideのミニライヴが行われたのだけど、ラストにFELTの『The World is As Soft As Lace』を演奏してくれて、感激してしまった。このブログのタイトルにしてしまった曲なので。イントロのギターが決まらなくて何度もやり直した所も、この曲の繊細さを改めて気付かせてくれたし、何よりも、この曲の生演奏が聴けるなんて思いもしなかった!本当に、どうもありがとうございました!

 

映画館を出て駅に向かう短い道すがらで、The Splendour of Fear(毛氈)スウェット&Plimitive PaintersプリントのTシャツを着用したリアルタイムのFELTファンと、初対面なのにFELT談義でぱあっと盛り上がったのも楽しかった!

誰かに喋る事もなく、ずっと脳の奥底にしまってあった古い古い記憶なので、後から考えると記憶違いだったかも…というような事も口走ってたんだけど、まあ、いいか😅