この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

LDW LAST GIGS 2DAYS

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LONESOME DOVE WOODROWS

12月7日と8日に下北沢CLUB QUEで行われた、ロンサムダヴウッドローズのラストライヴに行って来た。

 

今年9月に来日したモリシーのライヴに行った時、2日間やるなら通しで見なきゃ意味ないんだというのを思い知らされたので、今回も2日間参戦。やはり2日で1セットの内容だった。曲の被りは一切無し!(多分ね)

2日間共余計なMCは一切せず、ガンガンすっ飛ばすエネルギッシュなステージだった。

まだまだパワーもあるし、演奏は円熟味を感じさせたし、解散なんて勿体無い。

余力を残して潔く去った感じかな。

 

一時代を築いた音楽関係者がバタバタとこの世を去って行った今年、25年も続いたこのバンドも終焉を迎えてしまった。

 

駆け付けたお客さんの年齢層は、リアルタイム世代から若者までと幅広かった。

いちおう、曲毎にお約束のアクションがあったりもするんだけど、バンドと観客との間には適度な緊張感があった。

ロンサムが活動を開始したのは平成に入ってからだけど、ヴォーカルのtarshiさんがバンド活動を開始したのは、昭和の時代に遡る。

このバンドのライヴは、ちょっとその、バンドと観客との間に壁を築いていた、昭和の空気を思い起こさせるものだった。

彼はずっと、その空気を保ちながらバンド活動を続けて来たのだ。

だんだんとこういう人達が第一線から退いていく。今は凄い勢いで世代交代が進んでいるのだなという事を、肌で感じた2日間だった。

 

いや、tarshiさんはまだまだ音楽活動を続けるみたいですがね。