この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

馬喰町界隈 メモ

たまにはこの辺で見た展覧会の事を書いておかないと、見に行った事すら忘れてしまいそうになるので、メモ。既に終了しているものが殆どです。

岩田俊彦「個展」

@レントゲンヴェルケ
最近「漆」に惹かれているので、この展覧会はタイムリーだった。
伝統的な漆の色や質感を持ちながらも、佇まいはとてもモダンでクール。でも、漆という素材が作品を有機的なものに仕立て上げているのだ。そのバランス感覚が絶妙だった。

松江泰治「survey of time」

@TARO NASU
遠景を捉えた風景映像が面白かった。
始まりも終わりもない、エンドレスな映像。どこから見始めてもいいというもの。見ていて飽きない。
固定カメラなのだが、タイミングによっては激しい動きが映し出され、次の瞬間には静寂が訪れる。
1980年代に撮られたモノクロ写真も展示されていたのだが、画面の切り取り方が独特だったような。

「複合回路」 Vol.5 青山悟展

@gallery αM
すいません。ここの展覧会はいつも全くの白紙状態で見に行くので、一緒に展示されていた青山氏の祖父である青山龍水という洋画家の作品が、何故か実体を持った方の作品に見えず、「捏造か?」という疑心暗鬼の状態を抱えたまま、展示作品を見続けてしまっていたのでした。
家に帰って調べてみたら、ちゃんと実在していたという事が分かり、ホッとする。
しかし、展示方法のせいなのか、このギャラリーが幻の世界のようにも感じられたのだ。
ものすごく引っかかるものがある展覧会なので、近いうち再訪するつもり。(12月18日まで開催)