この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

昔のファッション雑誌(その2)

今回は自宅発掘編。

流行通信

今は休刊状態なのでしょうか?
巷の書店等で見かけなくなってから久しいので、取り上げてみる事にした。

流行通信で思い出すのが、昔、渋谷の東急ハンズで遭遇したバックナンバーフェアの事です。確か平成が始まった頃でした。そのコーナーに置いてあったバックナンバーは、驚いた事に全部1960〜70年代のものだったのです。
私はこの棚を見て初めて「流行通信」は、「森英恵流行通信」という、森英恵のPR誌を前身にしている事を知りました。
しかもそのバックナンバーは、誌面に印刷されている当時の価格で販売していたのです。ムチャクチャ安かったです。
多分倉庫かなんかに放置されていた在庫を放出したのでしょう。店頭に経緯等の書かれた紙が貼られていたような気もするんですが、よく覚えていません。「ラストチャンス!」みたいな煽り文句があったかも。

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この時購入したのがこの2冊。(たったの2冊かよ!)
今なら「森英恵流行通信」だった頃の号も手に入れていたと思う。

  • 1971年10月号(定価100円) ※画像左

森英恵の文字は取れていても、やっぱり色濃い森英恵広報色。
つい買ってしまったのは、この記事を見つけたから。
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いきなり、ビョルン・アンドレセンで〜す。」の挨拶から始まるので、最初に読んだ時は脱力の余り後ろにひっくり返りそうになりました。
記事の最後に、「資料をもとにインタビュー形式にまとめました。」との但し書きがあって、実際独白風に作成されているのですが、かなりの無理矢理感があり、苦労のあとがしのばれます。

  • 1976年5月号(定価450円) ※画像右

表紙のアートディレクターは田中一光
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この号は、巻頭掲載の玉三郎グラビアに魅せられた。竹久夢二の世界を忠実に再現。
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これが当時の素顔。いや、素顔じゃない。ほんのり薄化粧。目つきが妖しすぎる…。

  • 1981年12月号(特別定価800円)

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自分で初めて買った記念すべき号。
山口小夜子の美しさは別次元。

10年で価格は8倍に!でもこの号は創刊15周年号なので特別。通常は650円でした。

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特別企画としてこんな付録がついていました。これを書くにあたりあちこち探し回ってようやく発掘したんですが、こんな感じだったっけ?(すっかり忘れている。)教授が若いよー。

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清志郎に扮する糸井重里。(合掌忌野清志郎)

この付録は、森英恵ビルにビックリハウス(セゾングループ)が寄生したようなイメージだ。

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金子國義構成によるヴィスコンティに捧げるページ。(またもヴィスコンティ関係ネタ)
でも本当はバルビッシュというブランドの広告写真。

あと、記事もので目を惹いたのはクリス・モズデルのインタヴュー。それから、スティーブ・ジョブスを取り上げた、当時のパソコン関連記事なんかも、今の目で見ると面白い。そっか、この頃まだMacは世に出ていなかったんだ。

この号を見返していたら、一箇所切り取られている部分を発見。そういえば学校で使う透明の下敷きに挟んだんだっけ。適当にコラージュして、それなりに凝ったものを作っていたような気がする。今ならケータイの待ち受けかデスクトップの壁紙を作る感覚か。果たして今の学生も下敷きに凝ってたりするんだろうか?

この雑誌はあと何冊か持っているんですが、とりあえず古いものから順番に3冊選んでみました。