この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会

ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会 国立新美術館 2021/06/09(水)〜2021/09/06(月) 

 

 第二次世界大戦以降に起こった、日本国内におけるファッションの流れを追った展覧会。

年代毎に区切った構成なので、どの年代に思い入れが深いかで、注目ポイントはそれぞれの世代で異なるのではないか。

服だけでなく、それに付随したカルチャー全般も取り上げているので、全部見るのにかなり時間がかかった。

 

今も昔も、街を闊歩するのは楽しい。

自分的に面白かったのは、昭和初期に杉浦非水が残していた、銀座周辺の映像。

初めて見る映像だった。

街なかを闊歩する人達の様子は、昔も今も変わらないんだなというのが、見た感想。

でも、『あれっ?』と目についたのが、ご婦人と思われる方達が、鼻先にハンカチーフを当てながら歩いていたところ。

そうそう、街なかって結構、色んなにおいが充満しているんだよな。

当時あそこは、どんなにおいで悩まされていたのだろう?鼻を覆う程だから、かなり強烈なのか?

まあ、マスクを必要としないだけマシか…。

 

ブランド全盛期のヴィジュアル構成は本気だった。

あと、時間をかけてみてたのは、DCブランド全盛時代。

つくづく、あの頃は人の消費脳を無茶苦茶もてあそんでいた時代だったのだなと、再確認した。

洋服自体は高価だし、似合いそうもないので試着すらしなかったけど、ブランドイメージを高める、美しいヴィジュアルの数々を目で直に体感してみたかった。

当時はインターネットも無かったから、とにかく外に出て、この目で確かめたかったのだ。

当時はそんな事にエネルギーを費やしていたのだな。

 

渋谷系

90年代のコーナーでは、東京オリンピックで一躍“時の人”となった小山田圭吾率いるフリッパーズギターの映像なんかも流れていて、ここではカットされずにフツーに見れるんだ、と、ちょっとホッとしたりもした。ピチカートの『東京は夜の七時』もあったな。この曲、閉会式で流れていたんだっけ?閉会式は見てないから分からないんだけど。この展覧会見に行ったのは、ちょうど閉会式の日だったので、ニュースを見て『へ〜』と思ったのだった。

 

これからののファッション

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会場の一部は撮影可能だった。

これは、テントにもなるドレス。

 

ファッションは、スタイルよりも着心地、機能性に重きを置くようになった。という流れの展示になっていた。そのうち、縫製の複雑さからも開放される衣服が主流になっていくだろう。

 

縫製技術の進歩や変化をテーマにしたファッション展というのも面白そう。見てみたい

 

※オマケ
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この日はこんな格好をしていた。というメモ。

最近、自分なりのスタイルというのを模索中…。