キネティック・アート展
不思議な動き キネティック・アート展 ~動く・光る・目の錯覚~
先日、この展覧会のweb内覧会に参加してきました。
記事内の画像は、美術館から特別に許可を得て撮影したものです。
アナログ・テクノロジー
ジュリオ・ル・パルク『赤い横縞柄の曲技的な形』(1968年)
グラツィア・ヴァリスコ『変化するHG AL(水銀)+Q151』(1965年)
これなんてキラキラ光ってて可愛かった。
仕掛けは単純なんだけど、効果は抜群。
グルッポMID『円形マトリクスの発生装置2』(1966年)
これなんかは蛍光灯のチカチカを利用して黒い丸がパチパチするところがちょっと線香花火みたいで綺麗。
と、言葉で説明するより映像で見た方がいいか。
キネティック・アートの作家達は、個人名ではなくグループ名で名乗っていたところが、ロックとかのバンドみたいで面白いなと思った。
アー写もかっこいいのだ。
グルッポT
グルッポN
日本のキネティック・アートといえば、こないだ見に行った佐藤慶次郎の作品が先ず思い浮かぶんだけど、この人の作品からは禅とか祈りとか、東洋的なテイストが感じられる。
このキネティック・アート展には、ちょっと祝祭的というか、お祭りのような賑やかさがあるから、ずいぶん違うなと思ったものだ。
bruno-munari-colonna-9-sfere-1962-milano-arte-programmata - YouTube
会場内で流れていたこのビデオ映像がなんとも魅力的で見入ってしまった。
1962年に、ミラノのオリベッティ社ショールームで開催された『プログラム・アート展』の会場内の映像。
出品作家はブルーノ・ムナーリ、エンツォ・マリ、グルッポT、グルッポN。
この展覧会がキネティック・アートの評価を高め、この名称を定着させるきっかけになったようだ。
この映像を見ているだけでもワクワクしてくる。この時代にタイムスリップして見に行きたいと思った。