この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ポケットは80年代がいっぱい

ポケットは80年代がいっぱい
香山リカの青春回顧録。80年代初頭の地下シーンの事が書かれている。私にとってはタッチの差で垣間見る事の出来なかった世界。垣間見れなくて良かったような気もするが。しかしこの時期特有ともいえるシーンの混沌ぶりにはいまだに「かなわない!」と思わせる何かがある。


本を読んでいてちょっと分からなかったのが、この時期の香山氏は、普段一体どんな洋服を身にまとっていたのか?という事。本に挿入されている写真の日付を見ると、この本に書かれていた時代よりも後のものが使われているのだ。まるでこの時期の姿はご想像にお任せしますとでも言いたげな外しっぷり。多分当時は女子大生だったから、それ相応の服装をしていたんでしょうが。外見は普通の女子大生なのに、中身はそれとはかけ離れている。という風に自らを演出して楽しんでいたのでは。それに、当時のフールズメイトに載っていた写真を見た限りでは、いわゆる聖子ちゃんカットもどきの髪型もしていたみたいだし。そうそう、私だってあの当時、美容院で大人しくカットだけしてもらったりした日には、ブローの時はもれなくブラシでサイドの髪の毛を後ろに流されたものだ。と、脱線はこのぐらいにして、まあそんなイメージで読み進めていったんだけど、どうもそんな雰囲気で押し通していたわけでもなかったらしい。
まあ、どうでもいい話なんですがね。