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この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

消息不明といわれた方々

安田南

Some Feeling

Some Feeling

この記事に接するまで、安田南というジャズシンガーが存在していたことすら知らなかった。
この事に先ずビックリしたのだが、それよりも、芸能界から姿を消してから、消息は杳として知れなかったという事に驚いた。そんなに昔の人でもないし、短い期間であったとはいえ、人前に出る仕事をしていたのに。
ネットを見ても確たる情報は得られていなかったって事なのだ。

牧義夫

「消息不明」というキーワード(肩書?)を持つ人には、どうしても関心を寄せてしまう。
この前、群馬まで藤牧義夫展を見に行ってきたのだが、この人も24歳で行方不明になってしまった。
作品に惹かれて気になりだしたのはもちろんなんだけど、どこへ行ってしまったのか分からないというのは強烈なインパクトだ。


君は隅田川に消えたのか -藤牧義夫と版画の虚実

君は隅田川に消えたのか -藤牧義夫と版画の虚実


展覧会を見たあとにこの本を読んだ。結局この本では、決定的な真相はつかめないままに終わっている。
それは仕方のないことなのだろう。関係者が生きていた時代は、この事件に触れる事すらタブーだったのではないかと想像できるからだ。今だからこそ明らかになる事実。しかし、知れば知るほど、美術界って鵺のような世界だなという思いを強くした。


展覧会を見に行った時はすでに後期展示が始まっていたし、じっくり見ていなかった部分も多々あったので、来年神奈川県立近代美術館(鎌倉)に回ってくるのをもう1回見に行こうかなと思っているところ。
いかんせん、館林は暑すぎた…

鳥羽茂

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)


先に挙げた藤牧義夫の本にも、チラッとこの人の名前が出てきた。同じくインディペンデントな領域で活動していた同時代人として。

Simon Finn

PASS THE DISTANCE

PASS THE DISTANCE


この人は無事に姿を現しました。

あとがき(のようなもの)

3月11日の東日本大震災で、あれだけ多数の行方不明者が出てしまったのも衝撃だったけど、遺体が発見されても身元不明になってしまうケースがあまりに多くて、更にショックだった。
自分ももしかしたら将来行方不明者になるかもしれない。そんな風にあの日以降考えるようになっている。そうなってもおかしくない世の中にいるのだという事を改めて思い知らされた。