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この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

宮田彩加のミシン刺繍。

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Sayaka Miyata | 宮田彩加

18日で終了してしまったのだが、先日、H.P.FRANCE WINDOW GALLERYで宮田彩加の『花を形成するプロット』という展覧会を見てきた。

宮田彩加さんは、刺繍ミシンを使って、造形的な作品を生み出している。


実は、普段自分は仕事で、衣服の検品作業を行う事があるのだが、その時にチェックするのは、刺繍レースの模様抜けやほつれや裂けといった傷だったりする。

チェックした箇所は本来の形に近付くように、職人の手によって補修され、商品として蘇る。

そんな、基本的にはあってはならない傷を、この宮田さんという人は意図的に刺繍ソフトで作り出し、作品にしているのだ。

今回初めて作品を目にしたのだが、見た途端にチェッカーとしての目が作動し、「ああっ、こんな所に糸がはみ出してる。印印!」と、心の中で叫んでしまったのだが、考えてみると普段から、実は傷部分の方が綺麗なんじゃないかと思いながら作業していた所もあるので、バグが前面に押し出されている彼女の作品は、ひっくり返った価値観を提示しているようで心地良かった。

たぶん、制作方法等は企業秘密(違)なのでしょうが、その筋のプロだったら分かるのかな?自分には殆ど分かりませんでした。

まだまだ技法にビックリな領域で、自分なんかは凄いなと感じているに留まっているのかなと、ちょっと疑心暗鬼に陥る所もありましたが。作品数も少なかったし。でも、とにかく色使いが綺麗!それと作品ファイルを拝見したところ、かなり独特の造形センスをお持ちのようなので、また是非他の作品も見たいです。

彼女は京都出身だそうで。何となく京都のアヴァンギャルドな世界を継承している人ではないかと思いました。