この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Quilt & Stitch Show 2016に行って来た。

キルト&ステッチショー2016 - 日本初のキルトと刺しゅうの祭典

 

キルトと刺繍にターゲットを絞ったイベント。今年初めての開催だそうです。(17日に終了)

キルトのイベントは沢山あるけど、刺繍の方は今迄ありそうで無かった。

 

ワークショップに参加してみた。

ザックリと刺せるかなと思ったので、ニット刺繍を用いた小物にチャレンジ。

しかし、毛糸は普通の刺繍糸以上に扱いが難しかった!

実は、指を使っての玉結びもろくに出来ない人間なので、針仕事は苦手。

タイムアウトが迫る中、焦ってチクチク刺していたら、中のフェルト部分がズレてしまった。

仕方がないので、「宿題」という事で家に持ち帰ってやり直し。

お借りしたニット針をそのまま頂いてしまった。すいません。どうもありがとうございます!

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 今度こそズレないように取り付ける。

ちなみに裏はこんな感じ。

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ひとまず完成。

フェルト部分は飛び出しているし、見本とは似ても似つかぬ形になった。

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 これは『クルーウェル刺繍』という技法だそうです。初めて知りました。

何を作ったのかというと、『針拭きブックつきはさみキーパー』なのですが、とりあえず針置きとして使うつもりです。

 

弥勒菩薩に出会う

会場では刺繍作家さん達の作品がズラリと展示されていたのだが、そこで「あっ!」と目を奪われたのが、二村恵美さんの『Maitreya』という、ブラックワークの技法を用いた作品だった。

作品は、仁村さんのオフィシャルサイトで画像が公開されているので、そちらを御覧下さい。

この作品の画像を初めて見たのは、彼女が英国王立刺繍学校に留学していた頃に、自身のウェブサイトで公開した時だった。

それを見た時は相当なインパクトがあった。どうやって刺したのか見当も付かなかったので。うわ、こんな所で実物にお目にかかれるとは!

そういえば昔、どういう経緯で知ったのかは思い出せないけど、二村さんのサイトを結構長い間読んでいたんだっけ。まだブログなるサービスも登場していなかった頃の話だ。でもいつの間にか遠ざかってしまっていた。

ブラックワークって銅版画みたいな表現が出来る技法なのだな。実物は思った以上に繊細だった。

 この弥勒菩薩が見られただけでも、会場に足を運んだ甲斐がありました。