この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

連作 「いばら姫」

バーン=ジョーンズ展 ―装飾と象徴」を見てきた。
こんなにバーン=ジョーンズの絵を大量に見たのは久しぶりだ。
ラファエル前派の他の画家を見る機会は今までも結構あったんだけど、何故かそういうのは見に行かなかった。
なんでバーン=ジョーンズだと行く気になるんだろう?


今回、見終わってからじわじわとやられたのが、ベタだけど「いばら姫」の連作。
会場で「眠り姫」を見ていたら、照明が暗かったせいもあるけど、見ているこっちまで眠くなってきた。
なんなんだろう?あの、画面から漂う濃密で幻惑的なオーラは。
そういう、「感じるもの」を描きこむことが出来る画家なんだと思う。
あと、独特なドレープの描き方がたまらない。

「いばら姫」連作の画像はここで見ることができます。
みんなどっぷりと爆睡中…
今回大作は「眠り姫」しか来てなかったので、ちょっと物足りなかったかも。


眠り姿は、なんとも言えず魅力的だ。人によっては、起きている姿よりもずっと美しいのではないか。そんな、スリーピングビューティーな方を実際に見いだしてみたい衝動にすら、この絵を見てから駆られている。巷で、眠っている人を凝視する怪しい人物を見かけたら、それはわたしだと思ってください。(苦笑)

他の画家による眠り姿の絵を紹介しています。