相互乗り入れの弊害?
先日の早朝、上りの急行電車に乗るために、各駅停車の電車から降りて向かい側のホームで待ってると、前に並んでいたおばちゃんがわたしの方を振り向き、
「木場行きの電車は池袋に停まります?」
ときいてきた。
向かいに停車中だったのは各駅停車の新木場行きだったので、わたしは、
「え、あ、はい…」
と返事をしたのだが、なんか引っかかるので、
「いやぁ・・・」
といったら、そのおばちゃんは、
「停まらない?」
ときいてきたので、
「いや、停まります。。。あ、でもどっちだったっけ...?」
と口ごもっていたら、
「わかりました。もう1台待ちます。」
と言ったので、会話はそこで終わった。
おばちゃんは、急行の池袋行きに乗ろうと思って待っていたのだが、既に通勤ラッシュが始まっていたので、その電車に乗るのをためらったのだろう。
なので、向かいに停車していた新木場行きに乗ろうと思ったのだが、それが池袋に停まるかどうか分からなかったので、わたしにきいてきたのだろう。
その電車は確かに池袋には停まるのだが、西武線のホームではなく、地下鉄のホームに行っちゃうので、もしかするとこのおばちゃんは混乱するのではないかと思ったのだ。
更に、新木場行きの方に乗ると、乗車料金も高くなってしまう。
ていうか、おばちゃんが「木場」と最初に言ってきたので、東西線の方が先に頭に浮かんじゃったのだ。それで池袋駅のイメージが遠ざかったっていうのもあるな。
その辺を説明しようとしたのだが、生憎早朝だったためか、頭がちっとも回らない。
寒かったせいか、終いには頭がズキズキしてくる有様。
早朝って、普段からこんなにも脳が動いてないんだ…。と、軽くショックを受けた出来事だった。
西武線が有楽町線と副都心線の相互乗り入れになったせいで、すっかり行き先ルートが複雑になってしまった。
あのあと、おばちゃんが急行池袋行きを見送り、次の電車に乗ろうとしたら、その電車が副都心線直通だった。なんて事になったら、更にパニックになったんじゃないか?
わたしもそれを心配したのだが、大丈夫。次の電車が各駅停車池袋行きなのは何となくわかっていた。
が、あの場でそれをおばちゃんに説明できなかったのが、なんとも悔しかった。