この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

馬喰町周辺のアートスポットを巡るようになってから結構経つけど、まだまだ訪れた事のないギャラリーは沢山ある。


このギャラリーに入ったのも今回が初めて。どうやら去年の春に京橋の方から移転して来たようです。オーナーさんの物腰が、ずっとアートの世界に携わっていた人のように見受けられました。従来からある、いわゆる「画廊」のような雰囲気。こういったギャラリーが参入してきてくれて、なんだかこの界隈のアートシーンも、ぐっと深みを増してきたように感じられます。
ギャラリーのサイトにも書いてありましたが、画廊は1Fで、段差なしに入れます。これは立体作品を展示する事を考慮しての事だそうです。この話をオーナーさんから伺って、ふと、以前ラディウムで見た巨大なパイプを組んだような作品の事を思い出していました。あれ、重そうだしでかかったのに、どうやって2Fに運んだんだろう?今更そんな事に気付いている自分って…。今まで作品設置の視点でギャラリーを見た事がなかったのでした。これからは気をつけて見てみよう。

川田祐子展

今回初めて知りました。ネットで先に画像を見た時は正直あんまりピンと来なかったのですが、実物はかなり揺らぎ加減が心地良い作品でした。自身の作品をセルフカバーの名目で、フォトショップ等を使って加工しているのですが、こうして仕上がった作品を目にすると、更にもっと、作者の手を離れてしまった先のものを見たくなるというか。よく分からないけど、そんな感想を持ちました。