この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

第10回モノマチに参加。

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今回は5/25〜27に開催。

浅草橋駅からスタートしたんだけど、気づいたら御徒町駅前まで歩いていた!


モノマチは、台東区南部の御徒町〜蔵前〜浅草橋エリアでこの幟が立つ、製造や卸売に携わる現場に赴くと、普段は公開されていない、その場の仕事ぶりや商品に直接触れ合えるという、モノ好き、手作り好きには堪らないイベント。

 

今回が10回目となるモノマチ。2011年に始まった当初も足を運んでいたんだけど、最近はご無沙汰していた。

今回は、行きたい場所は地図にマーカーを引いて、効率的に回れるように、事前に計画を立てた。

 

とりあえず、一番の目的にしたのは、工業用ミシンの体験をする事だった。

 

その現場である、浅草橋にあるスケールクラフトさんの工房兼店舗に行ったら、結構人気らしく、順番待ちになった。

自分が待っている間に、前の人が縫っている行程をジッと観察して、手順を把握していたのだが、見ているとどうしても、布を送る手つきの方に関心が行ってしまう。

恐らく、指導している工房の方もそうなんじゃないかな。

 

自分の前に体験していた人は、手を広げて生地全体を押さえながら縫っていた。

ミシンは下に送り歯が付いている為、どうしても上の生地よりも下の生地の方が早く送られてしまう。そのズレを最小限にするには、右手で布を挟むように持ち、左手は上からピンポイントで布を押さえるようにするのだ。

 

なんて、偉そうに書いているけど、自分だってつい最近までそんな事も知らずにただ縫っていた。

工業用ミシンの使い心地は、パワフルで安定感があって良かった。本体はズッシリとした鉄の塊だからね。これは実際に触ってみないと分からないわ。

 
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今回の体験で縫ったのが右側の小物ケース。

何を入れようかと考えていたら、ちょうど持ち歩いているノートの大きさに合うという事に気が付いた。


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ノートが波打っているのは水に濡れたせいです。悪しからず。


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ホックもちゃんと留められる。

書籍に付く紙サックならぬ、布サックか。

今までは布カバーをつけてたんだけど、こちらの方が軽くてコンパクト。これからはこのスタイルで行く。

何よりも、この薄いのに丈夫そうな生地が気に入った。

 

驚くのは、材料込みなのに、もの凄く格安で体験出来たという事だ。ホビーショーとかだったらこうは行かない。イベントの為に、機器や商品を移動する必要がないからこそのメリット!

次回も面白そうなワークショップを探して、是非参加したい。

 

近年、この地域はマンションやホテルが乱立し、昔ながらの職人さん達がどんどん引退、廃業していってる状況がずっと続いている。

今回訪れたスケールクラフトも、もうすぐこの地を離れるという。今回が最後のモノマチ参加だったそうだ。

 

色んな変化を見ながら、暫くはこの地域を散策し続けたい。まだまだ面白い素材に巡り会える土壌なので。今回は良い生地も入手出来たし。これからどんどん作らなきゃ!