この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

『縫希星』その後。

f:id:almondeyed:20180128200746j:image

縫希星 BL86WJ | babylock

自分のブログの注目記事に、常にランクインしている記事の一つが『ほうきぼし』なのだが、ここには一度きりしか独立した記事を上げていないので、ブログ主は果たして縫希星をまともに使っているのだろうか?と、疑問に思われた訪問者もいらっしゃるかもしれない。

 

正直に告白すると、半年前迄は殆ど置物状態だった。

しかし、これじゃあイカンと一念発起し、去年の5月頃からニットソーイング教室に通い始めた。

それ以来、少しづつではあるが、コンスタントに動かすまでには進歩した。

 

教室は先生の自宅兼アトリエなのだが、そこで使用しているロックミシンは、ベビーロックの『糸取物語Wave』と『ふらっとろっく』だった。

ここで初めて『ふらっとろっく』を使ったのだが、とてもソフトな操作音で、軽やかだった。縫希星の重厚音とは違う。

ふらっとろっくがギターロックだとしたら、縫希星はヘヴィメタ、またはスラッシュメタルか。

こんなに違うものなんだと、ビックリした。

 

先生はそもそも、複合機という機種自体に懐疑的で、縫希星はまだ触った事が無いそうだ。で、わたしに、

 「初心者は(ミシンの事を)何も知らないから、ミシン屋さんに騙されてそんな高い物を買うのよ。」

 と、まるで縫希星を買った事が大失敗だったかのような言い方をしてきた。

そうかなー?と思いながら、本格的に縫希星を使い始めたら、操作が慣れていくにつれ、

 「いいじゃん。縫希星凄くいいじゃん。」

 と、思うようになってきた。

先生はミシンのオーソリティでもあるから、そういう方が強く抵抗するって事は、それだけ革新的な機種なんじゃないか?と、思うまでになった。

 

 教室では、先生がミシンの糸掛けから、縫う時の手の添え方まで、詳しく教えてくれた。

実践は、ふらっとろっくを使ってのものだったが、縫希星にも充分応用出来た。

ていうか、縫希星の方が糸掛けは単純。しかし、キチンと収まる場所にしっかりと糸を掛けないと、綺麗には縫えないのだ。

 


f:id:almondeyed:20180128210935j:image

分かりにくくて申し訳無いのだが、例を出してみた。

上の白い方は丁寧に糸掛けをしたので、縫い目が安定している。

下の赤い方は、適当に糸掛けをしたので、糸がつっている。

 

なかなかミシン屋さんに聞くだけでは、ここまでの事は教えてくれない。

 

たかが家庭用ミシンのくせに、工業用に匹敵するモーターで動く縫希星なんてオーバースペックだろうが!と、呆れる方がいらっしゃるかもしれないが、ミシンに限らず家電の類が進化する時は大抵、スペックが高くなって行くものだから、いずれは家庭用ミシン全体が、このぐらいパワフルになるんじゃないかと。そうしないと売れない時代になるんじゃないかという気がしている所なのだ。