この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

古代アンデス文明展

古代アンデス文明展

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せっかく国立科学博物館までやって来たのだから、熊楠展だけでなく、メインの企画展も見て来た。

古代アンデス文明展も熊楠展と同様に、一部の展示品を除き、撮影可能だった。

 

チャンカイレース

実は、どのぐらいこの展覧会を見るのに時間がかかるのか、見当がつかなかった為、駆け足気味で見る事になってしまった。なので、見落としてしまった展示品が幾つかあったかも。

そんな中でも、凝視せずにいられなかった展示品がこれ。

 
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 チャンカイ文化で織られていたレース。

泳ぐ魚と、渦巻く波の意匠。

 これは女性の頭部を覆う為に使われたもの。

絡み織りという技法のようで、欧州のレースとは全く趣が異なる。

レースの歴史を調べると、どうしてもヨーロッパ中心に語られていて、なかなかこういうものは出て来ない。

 これが見られただけでも、この企画展に足を運んだ甲斐があった。

しかし、たまたまなのかもしれないが、これを見た人達が、次々にこれを『刺繍』だと言い出したので、ちょっとビックリした。

このように糸で作られた細かい模様作品を見ると、先ず刺繍という言葉が頭に浮かぶのか。


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同じくチャンカイ文化の織物。

織られていた柄のサンプラー

色も柄も素晴らしい!

 

これらは、ここの博物館から出品されたようだ。

天野 / プレコロンビアン織物博物館

う~む、ペルーは遠い…。でも行ってみたくなった。