この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ボブ・グルーエンと100人のロックレジェンド展

 ボブ・グルーエン写真集『ROCK SEEN』|ロックシーン

6日(日)まで池袋のパルコミュージアムで開催中の、この写真展を見てきた。

 

ボブ・グルーエンは、1970年代から現在にかけて、数多くのロック・スターを撮り続けている写真家。

会場内には、シーンを牽引してきた数多くのロック・ミュージシャンのポートレートがずらっと並んでいた。

 

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ブロンディのデボラ・ハリー。

彼女は写真集の巻頭にコメントを寄せているだけあって、見ていて凄く印象に残った。

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この写真を見ていると、マドンナってデボラ・ハリーのコピペだったんじゃん。と、思わずにはいられなかった。

マドンナの、ブレイク寸前のポートレートもあったけど、それは撮らなかった。

 

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上がスーサイド。下はニナ・ハーゲン。

自分的にはこの辺がツボ。

 

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デヴィッド・ヨハンセンとデヴィッド・ボウイ。

ニューヨーク・ドールズの写真が多かったのも印象に残った。

 

ボブさんの撮るミュージシャンは、男性も女性も両性具有的なムードを醸し出しているのが面白い。

女性は、所謂男まさりの姉御肌っぽい人が選ばれている。ジョーン・ジェットとかスージー・スーとか勿論パティ・スミスとか。

自分は絶対なれないタイプの女性像だな…。

 

男性は、あんまり筋肉隆々としてない人が多く選ばれている。あ、イギーポップね。あの人は逞しさを売りにしているわけじゃないから、違う。

 セックス・ピストルズだって、ラモーンズだって、マッチョな人達ではない。

 

そうそう、オノ・ヨーコさんのポートレートが良かった。自分が今まで見てきた若い頃の彼女のポートレートで、いい雰囲気に撮られているなと思っていた写真の多くは、この人が撮っているのだなというのが分かって良かった。

恐らく、ボブさんが魅力に感じる女性像が、ヨーコさんの中にもあったからなんだろうな。

 

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年代物のジュークボックスも鎮座していた。

20世紀はどんどん遠ざかっていくのだな…。