この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

あたらしいエプロン。

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みなさんは普段エプロンを着用する機会はありますか?わたしは一日のうち結構長時間身に付けてたりします。

 
ずっと同じものを使い続けていたので、さすがに生地がくたびれて来た。そろそろ買い替え時かなと思ってたんだけど、日常的に身に付けるのだし、どうせなら作ってしまえと思い立った。で、作ったのがこれ。
着用姿を撮ろうかとも思ったんだけど、やめた。いや結構ステキなんですよ!これが。
 

 

パリから届いたエプロン

パリから届いたエプロン

 

 

 

参考にしたのはこの本。
 
何と2003年初版なのだが、今でも地元の図書館では普通に借りられる。
10年以上も前のデザインなのに、今見てもエプロンのイメージが覆される。こんなにお洒落なエプロンもありなんだ!と、目から鱗だった。
女の子らしい、とっても可愛いデザインなんだけど、決して甘過ぎない。そして上品。こういう本ってなかなかない。
 
実物大型紙が付いてないので、わたしの様な洋裁初心者にはちょっとハードルが高いのだが、エプロンだし、サイズはそんなに厳密じゃなくてもいいよな。と考えて、とりあえず本に載っている縮小パターンを見ながら、自己流で製図を引いて作ってみた。
 

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全体像はこんな感じ。

 

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共布で作った三角巾。縛る部分はゴムにしてみた。カポッとかぶるタイプ。

 

 と、軽く書いたけど、実際は型紙を作って仕上げるまで一ヶ月以上かかってしまった。
 
自分で製図を引いた事で、全ての製作過程に自分の手癖が反映されているようで、少し、既成のデザインをなぞったものからは脱却している気がして、出来上がってみると意外なまでに満足度が高い。いっくら出来栄えはイマイチであっても。
そう、出来上がった後にあちこち不具合が見つかって、チョコチョコと手縫いでアップデートを繰り返しているのだ。こうしてカスタマイズするのも手作りの面白さなのだな。
この本にあるエプロンのデザインは、そういうのを許してくれる余地を残してくれているように思う。懐が深いというのかな。作り方の説明が割合簡素なのも、作る側に工夫する、考える機会を与えてくれているのかも。
なんて、エプロンだからあんまり難しく考える必要はないのか。この本にあるのも、型紙なんて無くても出来るのが殆どだし。
 
この本は今の所図書館でしか見られないので、出来れば再販して欲しいなと思っています。