この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

バレエ発表会

日にちが空いてしまったので流しちゃおうかと思ったけど、軽く書いておく。

先日、叔母さんが主催するバレエ教室の、2年に1度開催される発表会を見に行った。

昨今の少子高齢化で、叔母さんのバレエ教室も最近は、子供クラスよりも大人クラスの方が活況を呈しているようだが、波があるのか、この日の発表会にはあんまり目を惹く大人の踊り手がいなかった。

その代わり、創作バレエで主役を演じた子がすごかった。
周りで踊ってる子達よりも一際小さいのに、場を仕切る余裕すら感じられる堂々たる踊りっぷりだった。
お客さんもその子の踊りに引き寄せられるように、一斉にその子の姿を追っていたようにも見えた。

ああいうオーラって、誰にでも備わっているものではないと思う。
いくらスタイルが良くても、それ以上の魅力を発揮出来ない子もいっぱいいる。
いったい、どこがどう違うのだろう?
そんな事ばっかり考えながら鑑賞していた。

今回の発表会はあの子の才能が開花した瞬間だったのか、それとも、成長すると失われるような一瞬の輝きだったのか、それは分からないけど、なんだかいいものを見たなと思えた一夜だった。

後日、叔母さんにこの子の事を尋ねてみたら、ちっちゃく見えるけどもう小学校3年生だった事。そして叔母さん自身で台詞を考えて、それ込みで振付指導をしたんだと、種明かしをするかのような言い方で教えてくれた。
いや、でも、叔母さんの狙い通りに踊り切った彼女はなかなか大したものだと思う。彼女を抜擢した叔母さんの目も確かだと思った。さすが半世紀以上教室を存続しているだけの事はある。