この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

お弁当のはなし。

最近、お弁当を作るようになった。
恥ずかしい話なのだが、今まで一度も自分でお弁当を作ったことがなかったのだ。
さすがにそれはまずいだろうと、一発奮起。


中・高校生の頃はずっと母に作って貰っていた。
別に、今日はこれが食べたいというリクエストもする事もなく、詰めてあったご飯とおかずを、毎日ただ淡々と食べていた。
つまり、昔から食への関心は薄かったのだ。
だから、料理も苦手意識が強く、ずっと避けてきた。


現在は料理本を片手に簡単なおかずを作っている。
元々うちにはいっぱい料理本の類があったのだ。
が、この本は発売当初に買ったはずなのに出てこない。

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

でも、ネットで検索すればレシピが出てくる。

このカテゴリーを見れば、この本の看板料理がだいたい制覇されているので、便利。
「わかめの炒め物」「ゆで卵とレバーのウスターソース漬け」「にんじんご飯」「いり豆腐」「牛乳スープ」etc…。
このブログを見ていると、これらのレシピはもう、向田邦子による手料理というよそよそしさはなくなっていて、ブログ主さんの料理として自立しているような印象だ。
残念ながらわたしはまだまだ、料理が自分の手に馴染んでいない。
しかも、おかずの一部は、未だに母の手による、前日の残り物だったりする。
まだまだ自立には程遠いな…。


それでも、お弁当の中身は、母親が作ってくれていたものとはかなり趣が異なっている。
先ず、甘い卵焼きは一切作らない。
これはいちおう、レシピを手にしなくても作れるんだけど、そんなに食べたいとは思わない。
母の手作り弁当では、定番中の定番だったのに。
あと、生野菜も入れない。入れるとしたらプチトマトぐらい。


まだまだ試行錯誤の段階なので、これからまた変化していく筈だが、今のところは楽しんで作っている。
スーパーも、今までは必要なものをただ買うだけだったんだけど、今はいろんな食材をじっくりと見定めている。
なので、食材屋さんの滞在時間がすっかり長くなってしまった。
若い頃CD屋さんに足繁く通っていた、あの情熱が、スーパーに置き換わったような感じだ。
今まで食べたことのなかった夏野菜もチャレンジしてみた。
いろいろ食べてみたおかげなのか、今年は夏バテをしなかった。
やっぱり食べることはおろそかにしちゃいけないのだな。