この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Felt / Primitive Painters


この曲は、実は「歌詞に登場する画家」リストの候補として真っ先に挙がってたんだけど、特定の画家の名前が出て来ないので、入れるのは諦めました。


この曲を知ってから随分と長いのに、今まで歌詞の内容を調べようとしながらも挫折したままでした*1。何故かと言うと、

  • 歌詞カードの単語を追ってみてもちんぷんかんぷんだった。


変人の誉れ高いローレンスさんが書く詞など分かる筈がない。という変なバイアスがかかってしまった。

  • 『primitive painters』の意味合いが広義。


それこそアルタミラ洞窟の壁画を描いた人だってそう称されるし、中世のイコン画を描いた人もそうだし、ルソーみたいな素朴画を描く人もそう。

例えばこの動画のように、バスキアだって「プリミティヴな画家達」の仲間に入る。

  • 歌を聴いていると、歌詞カードにないフレーズがばんばん飛び出してくる。(エリザベスさんが歌っている部分も含めて)


これが一番の理由かな。
しかし、ネット上にはその部分もちゃんとUPされていました。(SongMeanings)
ローレンス公認ではないと思うんだけど。


この機会に、歌詞の内容を調べてみる事にしました。
訳したのは、歌詞カードに掲載されている部分だけです。
訳の正確さについては、ちゃんとは追及していないです。とりあえず自分は、自虐的だという自覚はあっても、「異端の人生」へ邁進していく芸術家を讃える歌のように解釈しました。

「プリミティヴな絵描き」


自分の人生は陰謀と同じぐらい奇妙であって欲しいと願っている。
そんな事は諦めてしまった。しかし、他に自分がしたいようにする術がない。
ドラゴンは天使に火炎を浴びせ、精霊は空中に溶けていく。
それは私のようだ。ここにもあそこにも、どこにもいない事を否定出来ない。


ああ、私の恥辱の行末をよく見て
これは正に全人類を怖がらせるものだ
ああ、私の恥辱の行末をよく見て
これは正に全人類を怖がらせるものだ


私は人生など気にしない。彼等の言う、他の人生など。
敗北主義的な態度だと分かっているから、こうなってしまって君には申し訳ないと思う。
プリミティヴな絵描き達は船に乗り、空っぽの海に浮いている。
ギャラリーで収集しているのは、想像の種だった。


ああ、私の恥辱の行末をよく見て
これは正に全人類を怖がらせるものだ
ああ、私の恥辱の行末をよく見て
これは正に全人類を怖がらせるものだ


マニックスがこの曲をカヴァーしていたとは知りませんでした。

*1:日本盤を持ってなかったので。ところで日本盤に訳詞はついていたのでしょうか?