この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

馬喰町周辺、定点観測

noya op (info)

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6月に、アガタ竹澤ビル1Fにgoldsmith/jewelryのお店がオープン。
以前からここにアトリエを構えていて、ガラス越しに見える中の不思議な様子を見る度に、入ってみたい!という想いが募っていたのですが、ようやく入れました。
繊細なジュエリーが息を詰めたように並べられています。
気をつけて見ないと飾ってある事にも気づかず素通りしちゃうような。

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去年飾ってあった小さなオブジェ。

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この前まではこんなオブジェが飾ってありました。(画像奥)


それにしてもアガタ竹澤ビルが段々と小奇麗になってきたんですが。

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去年のアガタ裏には、地下に通じる階段の所にこんな看板が残されていたんですが、今はこの階段自体が封鎖されています。

Motus Fort

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モータスフォートの入ってるビルこそが、今やこの界隈のボロさを象徴する存在になってしまったのか?

Pilot Program Gallery(p2g)

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モータスさんの入ってるビルの1Fにあるアトリエ兼ギャラリー。ここも今回初めて潜入。セール中でした。

Gallery Arcangeri

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ここは浅草橋駅に近いエリアにある、イタリア関連のアートを紹介しているギャラリー。
初めてここを訪れた時、オーナーさんに、
「どうやってここを知りました?」
と訊かれたので、
「総武線の電車の窓から見える看板を頼りにして来ました。」
という風に答えたら、
「初めてよ。あの看板見て来た人は。」
と言われました。え、結構あの看板を見たら気になると思うんだけど。


今回見た三木俊博という作家の石膏による彫刻作品は、神話の登場人物やら歴史上の有名人やらをタイトルに冠しているのですが、そのどれもが歪み、雨風にさらされ、風化してしまったような形相を呈している。
作家さん自身が熱心に作品解説をしてくれたので、何故このような造形に至ったのかが、それなりに納得させられてしまったというのは、いい事なのか悪い事なのか?
とりあえず、自分の中で今ちょっと引っかかっている「バロック」というキーワードに触れてくる作品ではあった。それはあのギャラリーの看板にも言える事だ。

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何となく、岡倉天心の肖像作品が気になったので、この作品について作家さんに聞いてみたら、もっと明るい場所で見せましょうという事で、何と、おもむろに作品を外して屋外の太陽光の下まで持ってきてくれました。
撮影してもいいですか?と訊いたらいいですよと言い、作品をごろんとアスファルトの上に!
こんなサーヴィス(?)は始めてです。更に、売り物であった筈のポストカードまで譲ってもらいました。この場を借りてお礼を言います。どうもありがとうございました。


作風も何もかも全然違うんだけど、有名人肖像シリーズという事で石塚公昭の名前が思い浮かんだ。
今日はコクトーの誕生日というこじつけで、こちらをリンクしておきます。