この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

[http://www.musee-moyenage.fr/:title=Musee national du Moyen Age]

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旅の後半はカルティエ・ラタンの方に宿を移したので、クリュニー中世美術館に足を運ぶ。
一見こじんまりとした建物なのだが、こういう装飾じみた小道具がきいている。
↓これは井戸だったようです。
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この美術館で最も有名な所蔵作品は、『貴婦人と一角獣』という豪華なタピスリーの連作。
作品保護のため、薄暗闇の中での展示。暫し幻想的な雰囲気に心奪われる。
この作品の展示室にのみ、日本語の解説シートが置いてあった。その他の展示室には日本語解説は一切なし。うーん、英語の解説を一生懸命読んでみたが、やっぱりきついものがあった。ここはもういっぺん、あのモン・サン・ミッシェルのツアーガイドさんにご登場願って、解説を賜りたいと思ったものだ。何だか歴史を追って展示してあるせいか、段々豪華になっていく工芸品を見ているうちに、教会の金満ぶりが鼻につくようになり、その作品の真の価値っていうのが分からなくなってしまったのだ。
とはいえ、こういうちょっとキッチュともいえる作品が目白押しで、かなり楽しめた。
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日本に帰って来てからは以前にも増して中世関連の書物に目が行くようになった。こことモン・サン・ミッシェルを見てきたせいだと思う。これが今回の旅行の収穫の1つか?