この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

[http://www.musee-moreau.fr/:title=Musee Gustave Moreau]

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ここを訪れる事は長年の夢でした。
それがようやっと実現し、感無量。

展示室に入ると、壁一面にギッチリと飾られた作品の数にしばし呆然。
しかも、作品の大半は未完成。
一体、常時何点の作品制作を同時進行させてたんでしょう?彼は。


さすが日本でも展覧会が何度も開催されるので、室内には日本語の解説シートも完備。
実際この日も我々を含め、わりかし幅広い年代の日本人客がひっきりなしに訪れていました。

↓額の裏側にこんなラベルが貼られているのを発見。
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すいません。全然見えないんですが、某宅配会社のロゴでした。


圧巻だったのはパタパタと鎧戸のように動かせる額装に収められている大量のスケッチ群。
椅子に座って、カーテンを開けてパタパタと1枚1枚見るという行為自体がなんだか覗き見的で、別に後ろめたい行為でも何でもないのに、いかがわしい気分になるのは、多分この勿体ぶったような仕掛けを持つ家具の重々しさから来るのだろう。
本当は全部見たかったのだけれども、お昼休み突入のため時間切れ。