この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

[http://www.pere-lachaise.com/:title=Cimetiere du Pere-Lachaise]

ペール・ラシェーズ墓地に行ってきました。
が、入口で墓地の地図を買わなかったために、有名人墓地の位置を探すのに予想外の苦労を強いられる事になる。『地球の歩き方』は使えん!こんな事になるのだったら昔買ったミシュランのパリ・ガイドブックに載っていた地図を切り取って持っていけば良かった〜!と後悔するも後の祭り…。大多数の有名人の墓を素通りしてしまいました。
でもここを訪れた日は天気も良かったし、この時期のパリにしては暖かい日だったので、絶好の、しかし忍耐の、お散歩日和になったのでした。

見つけられた有名人のお墓写真を少しだけ掲載。

Edith Piaf

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やはりこの美しく飾られた献花は目をひきました。
ここを発見出来てようやっと弾みがついたようで、以後、以下の方々のお墓を見つけるに至る。

Oscar Wilde

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キスマークがいっぱいついている事で有名なオスカー・ワイルドの墓。
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↓隣のお墓の肖像にまでキスマークが!
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現在の墓は1992年に造り替えられたようです。
それ以前の墓石も見てみたかったような気が。

Raymond Roussel

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花を手向けられる事もなくひっそりと眠るレイモン・ルーセルの墓。

Guillaume Apollinaire

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なんか形が可愛かったギヨーム・アポリネールの墓。

Honore de Balzac

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いかにもバルザック!って感じの墓。目立っていました。

Jim Morrisson

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意外と目立たない場所にあったので、最後の最後まで場所が分からなかったジム・モリスンの墓。
心なしか荒んでいるような印象だった。


まあこうやって著名な方々のお墓を探すっていうのも、ちょっとした宝探しゲームみたいで面白いといっちゃ面白かったのですが、墓地をぐるぐると歩いているうちに、大量の献花等で埋め尽くされているお墓に目が行くようになりました。近づいて見てみるとわりかし最近お亡くなりになっていた方とか、随分と若くして一生を終えてしまった方のものだったりして。お花やお供え物の多さは、その人の死を惜しむ声が多いという事を代弁しているのでしょう。ああ、この人と私とは生きているうちにはお目にかかれなかったのに、こうして無言のままあの世とこの世の狭間で今すれ違っているのかと考えたり。この墓地で一番印象深かったのは、こうした一般の方々の大きな存在感のようなものでした。