この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Eastern Works

今日は昔話。
id:almondeyed:20031220#p1で書いた、CSV渋谷の前身は、イースタン・ワークスという、代々木にあったお店でした。
ここは確か古ぼけたビルの2Fにあって、外にはお店の看板なんてものはなく、階段も危険だったし*1、お店の入口にある扉も、普通の事務所の扉みたく、中が見えないものでした。ここがイースタン・ワークスだと主張してたのは、多分当時のフールズメイトに掲載した広告を、そのまんま貼った紙でした。


この扉を開けると、何ともう1枚扉がありました。小心者だとここで後戻りしたんだろうなぁ。私もここで思いっきり引いちゃいましたが、レコードを見たいという欲望には抗えずこの扉を開け、ようやっと店内に入ると…、狭かったです。お客さん10人で身動きが取れなくなるぐらい。いや実際セールやった時なんて結構入ってましたからね。サバイバルでしたよ。


しかしここでレコード買った記憶が殆どないんですよ。やっぱり大手のレコード屋に比べると割高だったし。あと、レアなやつはホントにワケ分からなかったので…。ええ、勉強不足でした。


しかし、買わなくて未だに持ってないくせに、私にとっては、イースタン・ワークスといえばこれ!と、勝手に思っているレコードがあります。
それがこの、画像もどっかから失敬してきた、B-MOVIEのNowhere Girlです。


Remembrance Days
この曲は1982〜3年頃、たまたま知人にダビングして貰ったカセットの中に入っていて、お気に入りの曲だったんですが、誰の曲というのを全然聞いてなかったので、ずっと謎のままだったのです。
それがたまたまこの店に行った時にかかってたので、勇気を振り絞って店員さんに、「あの、この曲何ていうんですか?」と聞き、レジにあったレコードを見せて貰い、ようやっと判明したのでした。
あ、この時の店員さんは女の子だったので、それで聞きやすかったんだと思います。
こうやってレコード屋の店員さんとコミュニケーションをとったのはこの時が初めてだったし、それもあってこの曲は思い出深いものになりました。と同時に、イースタン・ワークスに抱いていたおっかないイメージも解消しました。が、その時かけてたこの12inchは私物っぽかったので、欲しいとは言えませんでした。それ以来、このレコードにはお目にかかりません。って事はないです。その後何回も普通の値段で売ってるのを見かけました。でも出会う時と、欲しいと思う時のタイミングが食い違ってて、持ってないんだなー。

*1:実際階段上る時にコケてた人も目撃しました。薄暗かったせいもあるかも。