この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展

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三菱一号館美術館で現在開催している、この展覧会のブロガー内覧会に参加してきました。

 

※展示室内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。通常は一部を除き撮影不可です。

 

イスラエル最大の文化施設であるイスラエル博物館が誇る、印象派、ポスト印象派こと、ナビ派のコレクションから、選りすぐりの名品が日本にやって来ました。

ルノワール、、ゴッホゴーギャン、モネ、セザンヌ等々、お馴染みと言ってしまえばそれまでなのですが、何せ作品の殆どが初来日!

このような展覧会こそ、知られざる傑作に出会えるチャンスなのですよ!

 

展示テーマは、

  1. 自然風景
  2. 自然と共にする人の営みが描かれた風景
  3. 近代都市の情景
  4. 肖像画及び静物

の4章で構成されていました。


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初来日のゴッホ作品。『麦畑とポピー』(左)。『プロヴァンスの収穫期』(右)。


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クロード・モネ 『ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて』

モネは代表作の『睡蓮』も出品されていますが、それだけではない。こんなファンタジックな作品も!


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ピエール=オーギュスト・ルノワール 『マントノン郊外』

ルノワールの風景画。ルノワールの魅力は肖像画だけではないのです。


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カミーユピサロ 『ジャンヌの肖像』

風景画だけではないピサロ。数は少ないようですが、ピサロ肖像画も手がけていました。


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ポール・ゴーガン 『静物

セザンヌ的なゴーガン?この絵は新鮮に感じました。


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エドガー・ドガ 『《障害競走》のあるアトリエ』

これは、この展覧会唯一のスケッチ的な作品。でも一応油彩画です。

 

レッサー・ユリィ(1861-1931)

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『冬のベルリン』(左)。『夜のポツダム広場』(右)。

今回の展覧会で初めて知った画家なのですが、この、都市の夜景を見ると、ついソール・ライターを思い出しちゃいます。こちらは1920年代半ばに描かれているので、ソール・ライターよりもずっと古いのですが。

他の作品も見たいと思わせる画家でした。

 

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『赤い絨毯』

後姿の女性は裁縫をしています。

画家自身、裁縫をする母親を見ながら成長したようです。

 

展覧会グッズ

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ショップには、ポストカードをひきたてるミニ額縁がズラリと飾られていて圧巻!

マットを合わせる事によって、ポストカードがより格調高い一品になるんですね。ビックリ!


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今回もTシャツがお洒落!

 

全体的に小さめなサイズの作品が多く、色合いも落ち着いた雰囲気のものが多いので、地味な展覧会という印象を与えてしまうかもしれません。

でも、こうして思い返してみると、

「ああ、あの作品は良かったなぁ。」

と、思い返せる絵画が結構多いのです。

後からじわじわ系の作品が勢揃いなのでしょうね。

実は、全出品作が油彩なのです。

それも企画展としては案外珍しいのではないでしょうか。

 

東京展のあとは大阪のあべのハルカス美術館に巡回予定です。


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そして、三菱一号館美術館の次回展示は『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展』です。これもすごく楽しみ!


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これは一足先に京都で開催されます。

東京展とヴィジュアルデザインが違うようです。

やはり、美意識の違いなのでしょうか?

 

開催概要
  • 会期:2021年10月15日(金) ~ 2022年1月16日(日)
  • 開館時間:10:00〜18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで
  • 休館日:月曜日*と年末年始の12月31日、2022年1月1日*但し、10月25日、11月29日、12月27日と1月3日・1月10日は開館
  • 新型コロナウイルス感染症拡散防止の観点からトークフリーの設定は中止といたします。
  • 主催:三菱一号館美術館イスラエル博物館(エルサレム)、産経新聞
  • 後援:イスラエル大使館
  • 協賛:DNP大日本印刷
  • 協力:野崎印刷紙業
  • お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
  • ※新型コロナウィルス感染症の感染予防・拡大防止のため、入場を制限させていただく場合がございます。
  • ※諸事情により、開催時間や会期等について変更する場合がございます。