この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

IKEBUKURO LIVING LOOP

ikebukuropark.com

池袋リビングループとは、池袋東口グリーン大通り南池袋公園で、年に一度開催されているイベント。2017年が第一回目。わたしは去年初めて知って行ったんだけど、ここには書きそびれてしまっていた…。


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開催期間中は公園と大通りの歩道沿いにマルシェや手作り雑貨、ワークショップの屋台が立ち並ぶ。屋台と屋台との間にはベンチやハンモック等が設置され、誰でもくつろげるようになっていた。この時は公共空間が、まるでリビングルームになったかのように変貌するのだ。


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路上ライヴもあり。

割り箸ピアノアーティスト、サミエルさん。

音はヒーリング系って書いてあったような気がするけど、エレクトロニカとか、ポストロックの変型というか…。ジャンルなんてどうだっていいか。とにかくいい音!

 

池袋って、青空が似合わない、ゴチャゴチャしていてあちこちに闇空間があるという、ネガティブなイメージがどうしても拭えないのだけど、このイベントのメインストリートであるグリーン大通りは、最近歩道スペースが大きく広がった事によって、視界がクリアーになった。

それに伴い、大通り脇の雑多な路地も、スコーンと風通しが良くなってきたので、びっくりした。


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矢印のラインの道路がかなり変わってきた。

矢印の先にある建物は、旧豊島区役所跡地に建つ『ハレザ池袋』という複合施設。2020年のグランドオープンに先駆けて、11月にホールが入っている棟がオープンする予定。

池袋東口の人の流れを変える起爆剤になりそう。

 

で、この池袋が現在取り組んでいる試みは、国家戦略特別区域法に基づく計画の認可によって、道路空間を、人々の賑わいを生み出す空間に作り替える。というものなのだ。

 

現在、道路は大部分が車が走るための空間としてしか使われていない。車が通らない時間の多い道路は、その土地をただ遊ばせているだけ。それでは勿体無い。ていうか、都市空間を車道路優先で開発する時代はもう終わりにしよう。と考えているようなのだ。

 

実際、グリーン大通り沿いに新しく建てられたビルは、歩道沿いよりもかなり奥に引っ込んでいる。その分、歩行者がゆったりと歩けるようになった。

今後、通り沿いの建て替え予定ビルも、この歩道確保ルールが徹底されるようだ。

 

この話は、たまたま通りで聞いていたトークセッションで、イベントの仕掛人さん達が話していた事だったんだけど、こういうのがオープンに聞けるっていうのも面白いなと思った。

 

あと、ここで言われてたのは、例えば銀行の窓口業務は午後3時までで、その後はシャッターが閉まるけど、シャッターが降りてる軒先を借りて、そこから別のお店が営業を始めるとか。そうすれば空間を有効活用出来るとか。パートタイムで、少ない賃貸料から商売を始められるチャンスが生まれるとか。アイデア次第で色んな可能性があるんだなと思った。

 

しかしこの辺の土地だと、商売を始めると困った人が寄って来そうなイメージも、やっぱり抱いちゃうんだよなぁ。え、偏見?


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とりあえず今回のイベントで入手してきたブツ。

こちらの話題は次回取り上げる予定。