この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

マルセル・デュシャンと日本美術

マルセル・デュシャンと日本美術 | 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展

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何でトーハクでデュシャン展なんだよ。

何で大報恩寺の快慶・定慶展とセットなんだよ。

と、ツッコミどころ満載なので見てきた。

 

デュシャン展は以前、瀧口修造デュシャンとの接点で展覧会が企画されていたので、日本とデュシャンの関係はそんなに遠いものでもない。

 

今回は、フィラデルフィア美術館が所蔵するデュシャン・コレクションがやって来たというのが見どころか。


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写真撮影OKっていうのが驚き!


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デュシャン自身のポートレートが結構魅力的だった。


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『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』(大ガラス)東京版。


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裏から見ると、何だか薄っぺらい。


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オリジナルは、ガラスにひびが入っていた。


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『チョコレート磨砕器No.2』


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これ、ローラーの所はキャンバスに直接糸を縫い付けていたんだ。知らなかった。ビックリ!


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展示会場はあちこち壁がくり抜かれていて、隣の展示室が見えるようになっていた。またその隙間に貼られている画像が謎めいていて、覗き見したくなる。

 

とまあ、作品も然ることながら、展示空間が魅力的な展覧会だった。見に行けて良かった。

 

ところで、『大ガラス』といえばアレは何処にある?と思ったら…


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横浜美術館のコレクション展に展示されていましたわ。吉村益信の『大ガラス』。

駒井哲郎展を見に行ったら出くわしたので、かなりうけた。

次回は駒井哲郎展について書きます。(と、自分にプレッシャーをかける。)