この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

資生堂「第12回 shiseido art egg賞」贈賞式

先日開催された、第12回shiseido art egg賞の贈賞式に参加してきました。

 

Shiseido art eggは、資生堂ギャラリーが2006年から始めた新進アーティストの活動を応援する公募展で、入選者には資生堂ギャラリーでの個展のチャンスが与えられる。

 

今年の応募総数は350件に及んだという。

その中から冨安由真(とみやすゆま)、佐藤浩一(さとうこういち)、宇多村英恵(うたむらはなえ)の3名が選ばれ、6月から8月にかけてそれぞれの個展が開催された。

 

各個展終了後、3名の審査員が3つの個展の中からshiseido art egg賞を選出。

今年度の審査員は、流麻二果氏(ながれまにか:美術家)、畠山直哉氏(はたけやまなおや:写真家)、森岡督行氏(もりおかよしゆき:森岡書店代表)の3名。

 
例年、受賞者は資生堂ギャラリーのウェブサイトで発表してきたが、今年は初の試みとして贈賞式を開催し、その場で発表する事になった。

その受賞式を目撃するチャンスに恵まれ、参加してきたという次第。


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今年の受賞者は宇多村英恵さんに決定!


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受賞の喜びを語る宇多村さん。

受賞おめでとうございます!


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贈賞式が行われた会場の雰囲気。

何と靴を脱いで上がる場所だった!

 

審査員3人によるそれぞれの総評も行われた。


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畠山直哉氏。


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流麻ニ果氏。


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森岡督行氏。

 

会場には勿論、惜しくも受賞は逃したけど、資生堂ギャラリーで個展を開催した冨安由真さんと佐藤浩一さんも招待されていて、壇上で一言ずつスピーチした。

 


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ここは資生堂文化部門のライブラリーみたいな所で、本棚にはアート関係の書物がずらりと並んでいた。


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最後は立食パーティでお開き。

 

今回は初めてという事で、秘密のアジト(!?)の様な場所での開催だったけど、将来的に、資生堂ギャラリーを贈賞式の会場にしたら、もっと応募者のモチベーションが上がるんじゃないかなーと、実際に参加してふと思った。

 

現代アートコンペティションって、どんな感じで行われるのかな?、という素朴な好奇心で、この贈賞式に参加してみようかなと思ったのだけど、実際に体験してみて、思った以上に白熱を帯びた論議の末に決定したのだなという事が、この場で、恐らく決定からそう時間を置かずに審査員の皆さんが語っているであろうから、ひしひしと伝わってきて、そこがとても印象に残った。

色々お話を伺って、考えさせられる事が多かったのだけど、今回はとりあえず式の様子をレポートしてみました。

関係者の皆様、貴重な機会を与えて下さり、ありがとうございました!


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ぽつんと置かれた贈呈品。つい撮ってしまった…w