この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ジャコメッティ展。雑感。

ジャコメッティ展 | TBSテレビ

ジャコメッティ展を見て来たはいいが、どうも感想文を書くのが億劫になり、先延ばししてたら会期終了間近という…。

あれだけまとまった数のジャコメッティ作品を見たのは初めてだったので、非常に見応えがありました。

 

今回の展覧会を見るにあたって、事前に読んでいたのがこちらの記事。

 どうだ。美術家北川健次氏の手にかかると、あの国立新美術館にまるで、20世紀を代表する純粋芸術の如く展示されているジャコメッティの作品群が、突如暗闇でどす黒い光を放つ、不穏な作品に見えては来ないだろうか?

 

たぶん、今回はマーグ財団美術館コレクションによるジャコメッティ展だから、表ジャコメッティの姿がフィーチャーされた展示だったのかも。今度は裏ジャコメッティを前面に押し出した展覧会を期待したい。なんてね。

 

ジャコメッティ展を見た後に、『ゆきゆきて、神軍』の公開30周年記念上映を見たのだが、奥崎謙三のまっすぐに伸びた背筋を見て、ふとジャコメッティの彫刻と重ね合わせていた。きちんとした姿勢に漂う狂気。人間とは、如何なる存在なのだろうか?

 

ジャコメッティ展は9/4(月)迄です。まだ見ていない方はお早めに。