この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

刺繍糸メーカー「DMC」の創業270周年記念展

DMC GOLDEN HISTORY ~ニードルアート270年の軌跡~ | Schedule - スケジュール | アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk

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5日迄の開催なので、会社帰りに見て来た。

 

フランスの糸メーカーDMCが、DMCフランスミュージアムに所蔵する、18〜20世紀のヴィンテージ刺繍・レース作品を紹介した展覧会。ヨーロッパ各国と中国の刺繍仕事を見る事が出来る。民族学的見地というより、ファッション性の高い装飾品という事を重視して集められた様な印象。それはこの会場が美術館ともギャラリーとも違う、プライヴェートスペースっぽい雰囲気だったからか。まさか靴を脱いで見る場所だったとは!こういう日に限って、脱ぎ履きし難い靴を履いてたりする。仕事帰りに寄ったから余計に疲れた…。

 

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一部撮影OKというので撮って来た。これは中国のもの。

 

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刺繍道具も販売している。

 

わたしは針仕事が苦手なので刺繍はしてないのだが、DMCの刺繍糸は持ってるし、レース糸はタティングレースを習っていた事があるので、教材として色んな種類の糸を揃えていた。そんなわけで馴染み深い糸メーカーのひとつだったんだけど、こんなに歴史のあるブランドだとは思わなかった。

ちょうど工業化が始まって、製品が大量に生産出来る様になった、正にその時代からDMCの歴史は始まったわけだ。チューブに詰められた絵具が市場に出回り、誰でも気軽に絵を描けるようになったのと同様に、誰でも安定して同じ色の刺繍糸を入手する事が可能になり、手仕事をする層を広げていったのに、このメーカーは一役買ったともいえるのかな。

 

そのうち刺繡にも挑戦してみようかな。ミシンで。