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この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Morrissey 9/28 @Bunkamura オーチャードホール

デヴィッド・ボウイやプリンスがこの世を去った2016年に、モリシーのライヴが日本で見られるとは…。

会場は何と東京はオーチャードホール。椅子席なんて初来日の時以来だ!

で、横浜ベイホールのチケットを取ろうと思ったんだけど、一般先行で狙ったのであえなく撃沈。

仕方なくオーチャードの2日間に挑む事にする。結局ここのチケットは当日まで売り切れなかった。指定席だし、観客の年齢層は自分も含めて高そうだし、ライヴはどんな雰囲気になるのだろう?と、ちょっと不安視していた。

 

会場入りするとグッズ売場には長蛇の列が出来ていた。自分も開演20分前ぐらいから並び出す。

「今から並ぶと開演時刻に間に合わないかもしれません!」

と、係員からしつこく忠告されるんだけど、自分は大丈夫だろうとそのまま順番が来るのを待つ。

とりあえず余裕で買えました。

 

開演時間になると、前回来日時と同様にヴィデオ上映会が始まる。

ラモーンズから始まり、アリス・クーパーやらセックスピストルズやらダムドやらニューヨークドールズやら、今回は結構攻撃的な曲が揃っていた。アイク&ティナ・ターナーなんかも入っていてちょっと驚く。

普段音楽自体から遠ざかっている自分にとって、これらの映像はなかなか刺激的で気分が盛り上がる。と同時にノスタルジックな気分にもなる。

自分よりも前列に座っている人達は関係者が多いのか、かなり落ち着いたムードが漂っていて、ライヴを観に来たというよりも、みんなで集まって、自分達が若かった頃に流行っていた音楽をまったりと楽しんでいる図に見えて来た。

ここは観光地の旅館の大広間みたいな場所で、これから懐メロ大会でも始まっちゃいそうな雰囲気。

おかしい。わたしが見に来たのはモリシーのライヴだぞ。

 

しかし、そんなムードも例のアジテーションみたいな映像が始まった途端に一変。照明が落とされ、待ち焦がれた観客が一斉にステージ前になだれ込み、会場は一気にライヴハウス状態に!

このどんでん返しみたいな展開はなかなか痛快だった。やっぱりモリシーのライヴはこうでなくちゃ!

まあわたしも前に移動したうちの一人でしたが。

ていうか、気付いたら前にいた。ステージに手が置けるぐらいの位置に。

本人が登場すると、随分と御姿がよく見えた。姿どころか香りまでも嗅ぎとれたw

まさかこんなかぶり付きで見られるとは予想だにしなかった。ここってオーチャードホールなんだよね?

こんなに近いのだから、手を伸ばせば握手してくれるかもと期待して手を差し出すのだが、案の定モリシーの手に触れる事は叶わなかった。

でも、触れなくても、歌っている姿がよく見られただけで満足だった。歌う毎に口からミストの如く吐き出される唾までもが神々しい。

会場は音響だけでなく照明も素晴らしいから、演奏をドラマティックに盛り上げてくれる。

スモークが焚かれてシルエットだけしか見えなくなった時は、「有り難や〜」と拝みたくなった程。 

あと、曲の合間に上手く小休止を取って、体力を温存させている事も、前で見れた事によって分かった。

それが顕著に現れていたのは「Meat Is Murder」の時だったな。観客に背を向けて体育座りしていた。この曲の時はバックに残虐映像が流れるので、そこから目をそらすように、余計に本人の姿を追っていたというのもある。

 

ライヴ中は何度も背後から、係員の「自分の席に戻ってください!」コールが聞こえてきたのだが、その場から動けるわけもなく、結局最後までずっとこのポジションを保った。

 

ライヴ終了後に客席の方を振り向くと、オーチャードホールの格調高い座席の並びが目に飛び込んできた。ここはカーネギーホール(行った事ないけど)か?と、一瞬錯覚出来るぐらいの荘厳さだ。こんないい雰囲気の会場で歌えて、モリシーも気分が良かったんじゃないかな。ライヴ自体の時間は短かったんだけど、すごい満腹感を味わった。

 

ライヴを見てから1週間以上経つけど、時間が経てば経つほど、あれは夢だったのではないかと思うぐらい、あの日は首尾よく前に行けた。1日目を取って本当に良かった。

 

 モリシーが最後に、また明日会おうと言ってくれた。2日目はどんなライヴになるんだろう?多分、警備がもっと厳しくなって、前には行きづらくなるんだろうな、とは思った。なんせ、モッシュが起こった時、床が揺れていたもんな。それ用には作られていないハコだもん。しょうがないや。

Setlist
  1.  Suedehead
  2.  Alma Matters
  3.  You Have Killed Me
  4.  Ouija Board, Ouija Board
  5.  I'm Throwing My Arms Around Paris
  6.  World Peace Is None of Your Business
  7.  Ganglord
  8.  Speedway
  9.  Kiss Me a Lot
  10.  All You Need Is Me
  11.  First of the Gang to Die
  12.  The Bullfighter Dies
  13.  Meat Is Murder
  14.  Everyday Is Like Sunday
  15.  The World Is Full of Crashing Bores
  16.  You're the One for Me, Fatty
  17.  How Soon Is Now?
  18.  Jack the Ripper

Enc.

  1. What She Said