この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

画家 川田祐子さん。

川田 祐子 展 ー 油彩画 揺光 ー

 

現在、KANEKO ART TOKYOで個展を開催している川田祐子さんの作品に強いインパクトを受けるきっかけになったのは、ちゃんと感想は書けてないんだけど、2014年に見に行ったクインテット展だった。しかし、実はもっと前に彼女の個展は見ていたのだ。

 

almondeyed.hateblo.jp

 

 

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 ここに感想を書いておきながら、書いた自分自身はすっかり忘れていた。お、オソロシイ!

気付いたきっかけだって、ブログを読み直したからではなく、自分の部屋にゴッソリ溜め込んだ展覧会チラシやらDMを最近ようやく整理し始めて、うず高く積まれたチラシやらの束から川田さんのDMを“発掘”したからだった。

ついでにこれも曝しちゃうけど、青山悟展も今年5月に見たのが初めてではなかった…。これもDMを見付けた時はひっくり返りそうになった。

 

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 自分が最初に見に行った川田祐子さんの個展の印象を思い出してみると、あの、セルフカバーと称した高性能プリンターでの印刷作品から受けた印象は、スピリチュアル系というか、新興宗教なのだろうかこれは?と思わせるものがあった。それで、自分の記憶の中からフェイドアウトさせちゃったのかもしれない。だから、余計にこれも川田さんの作品だったんだと気付いた時は“衝撃!”だった。

やはり、どんなに高度な技術で彼女の描く線を忠実に再現、または加工しても、オリジナルにはかなわないのだ。

 

現在彼女は油彩画を主に描いています。細かく刃物等で引っかくスクラッチ技法でモアレのような揺らぎを生み出していたのが、油絵具のような半練りの具材によるベタッとした塗りによってもその揺らぎが生じていて、とても不思議なのです。色彩も、室内に展示されているのに、屋外にいるように感じさせるあたたかさで、とても心地良い。

これは、是非本物を見て体験して欲しい。

 

個展は23日(水・祝日)まで開催されています。そして、来年の7月には横須賀美術館での個展も開催決定だそうです。これはすごく楽しみ!