この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

スイスデザイン展。ホリデーヌ。収蔵品展。

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スイスデザイン展|東京オペラシティアートギャラリー

 

この展覧会は、スイスが生み出した優れたデザインを、日本との繋がり、観光、交通、生活デザインといったテーマに分けて、見本市の様に、スタイリッシュに展示したような印象だった。

しかし、ベルニナミシンは展示されていなかった!

と書いてしまったのは、この展覧会に行く前の日に、はじめてホリデーヌ1240を見る機会があったから。

ホリデーヌとは、今から25年ほど前にリッカー社が販売していたベルニナ製のミシンなのだが、基本構造はわたしが持っているB350と一緒。そのぐらいベルニナはコンセプトがしっかりしているんだというのを思い知らされた。

デザインや機能はここに書いてあるとおりです。

 

実際に動かしてみてビックリしたのが音!静かでやわらかい。

それもその筈、ホリデーヌは全て鋳型で製造されているムチャクチャ重いミシンなのだ。わたしの手では片手で持ち上げられない。でもその分安定感は抜群。

フットコントローラーもでっかくて思いっきり踏めそうだった。(今回は手で押した)

質実剛健』。そんな言葉がピッタリのミシンだった。


収蔵品展 『木を彫る』
同時開催の収蔵品展は、木版画や木で作られた立体作品が展示されていた。
柿崎兆の作品を見て清宮質文の名前が思い浮かんだと思ったら、ご本人の作品も展示されていた。
清宮質文は、まだ一度も単独の展覧会を見た事がないのだが、この様に断片的に作品を見る機会がじわじわと増えている。そして、見る度にグイグイと引き込まれていく感覚を覚える。

今回初めて作品に触れて、凄く気になったのが服部知佳の木版画だった。たぶん、色使いや質感が自分好み。もっと他の作品も見てみたい。

29日(日曜日)まで。