「THE 世界一展~極める日本!モノづくり~」
企画展「THE 世界一展 ~極める日本!モノづくり~」 | 日本科学未来館
このように自販機の内部構造が横から透けて見えるようになっている。
内覧会では実際にコインを入れて、どのように缶が落ちてくるかを実践してくれた。
蛇腹構造っぽくなっているのは、缶が下へと流れる際の衝撃を抑える為のようです。この辺の心遣いはいかにも日本らしいのかな。
日本の国土は気候の変化に富み、豊かな自然にも恵まれている事から、日本人は昔から自然にあるものからヒントを得て、ものを創造したり、色を命名するのも植物等の名前を用いたりしていた。
これは江戸時代に記されたという和菓子のサンプル帖(のコピー)。
昔から自然にあるものをモティーフにして、和菓子のデザインを決めていたのだ。
最近、『和食』が世界無形文化遺産に登録されたので、改めて和食がクローズアップされているようだだけど、この『和食』という定義も、今まで自分は真面目に考えていなかった領域だったりする。
『日本料理』となると、包丁さばきで魅せる料理がイメージとして浮かぶ。
会場には和包丁も日本の伝統技として紹介されていた。
西洋の刃物は“押す”ことで切れるのに対し、日本の刃物はは“引く”ことで切れるようになっている。押すよりは引く方がより繊細に刃物が動かせるという、日本ならではの配慮によって発達していった技術だ。
なるほどね。だから鋏は展示されていなかったんだ。ハサミは押しながらザクザク切っていく道具だからね。
日本料理は食材の新鮮さで味わう料理だ。これって突き詰めて考えてみると時短料理なわけで。江戸時代に登場したにぎり寿司や蕎麦だって、今で言うファストフードなわけだし。日本文化は「お・も・て・な・し」なんて言ってるけど、食文化に関しては、人と顔を合わせる時間を少なくして、なるべく短時間にパパっと済ませる事をモットーに発展していったのではないか。
これはイカ釣り用の機械。今我々が食べているイカのほとんどは、この機械で釣られているのだ。
食べ物を得る手段も、どんどん人を介さない方向に突き進んでいる。
なんて事は、この企画展を見ている時は書くつもりじゃなかったんだけど。食に関する写真はあんまり撮ってなかったのです。
会場内で気になったのはこの辺でした。
会期:2014年5月6日(火祝)まで
休館日:火曜日、12月28日~1月1日(ただし、1/7、2/11、4/1、4/29、5/6は開館)
開催時間:10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)