この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Dead Can Dance Live 2/14(Thu)

@SHIBUYA CLUB QUATTRO


うおーーっ、デッド・カン・ダンスが来日っ!?と舞い上がってしまい、いきおいでチケットを取ってしまったのだが、何と、日にちはマイブラのライヴの1週間後だった!というのをあとで知る。こんなに接近してたとは…。


ライヴは、とにかくブレンダンさんとリサさんの生の歌声が素晴らしかった!
ブレンダンさんの、含みを持たせた、あたたかい声。
リサさんの、変幻自在な、天上で響くような声。
こんな2人のメインヴォーカリストが共存してるって、奇跡じゃないか?


通常のロックのフォーマットでは登場しない民族楽器がステージに並べられ、聖歌のような神々しい曲や、ギリシャの民族音楽だと言ってブレンダンが歌った中近東の旋律の曲やら、ブルガリアン・ヴォイスを思い出させる旋律が、次から次へと繰り出される。
ああ、そういえば80年代に4ADからブルガリアン・ヴォイスのアルバムが出てたよなぁ、と、あの辺の時代を懐かしく感じる古参のファンにも、充分堪能出来る内容でありました。
彼らの、昨年16年(!)振りにリリースされたアルバムも、様々な層にアッピール出来る、オールマイティなスケール感を持つ素晴らしさだった。


目を閉じて聴けば、ここは中世か中近東世界か?と、時間時空を超えた異空間が頭に浮かぶのだが、目を開ければここは何の変哲もないライヴハウス。
古城とか、野外劇場とか、石造りの空間で聴いたら、もっと気分が盛り上がるだろうに。
そういう場所ならブレンダンさんも、あんなラフな格好でステージには上がらないだろう。
でも、もし中世のコスプレで現れたとしても、今度はあの不思議なノリノリダンス(!?)を披露した時に、更にこちらの横隔膜が刺激されそうなのが困りもの。
漁師が魚の掛かった網を巻き上げる時の振りにも見えたぞ。
一曲目からこのダンスが炸裂してたので、「ええっ??」と、一瞬戸惑ってしまったのであった。


リサさんは、濃いパープルブルーのシンプルなドレスに、絹っぽいロングショールを首から垂らしていた。お色直しはなし。
美しい、セレブなマダムっぽい雰囲気だったけど、時折見せる屈託のない笑顔がキュートで、親しみやすい雰囲気の人だった。いっぱい投げキッスを振りまいてくれました。


ブレンダンさんのヴォーカルで「Song To The Siren」が聴けたのも嬉しかったなー。
またライヴを見るチャンスが巡ってきたら、是非足を運びたいです。