モリシーの手紙 (その1)
前、ここにリンクしたモリシーの手紙を日本語で読みたくなったので、訳してみました。相変わらず自分の英語スキルが悲惨なため、正確じゃないです。こんな感じの事を書いているんじゃないかという目安程度のものです。口調はいくぶんハイテンションにしてみました。
Letters of Noteの解説によると、ペンフレンドであるロバート・マッキーとはSounds誌の「文通募集」で知り合い、1980年の後半から1年半ほど手紙のやり取りをしていたそうです。
今回は一通目。1981年に、ロバートとはじめてマンチェスターで会う事になった時に書かれたものです。
ヘイ・ベイビー、
オレはラーーーヴ・ゾンビーーーだああああ!
ロバート・ホレス・マッキーくんへ
唇が凍りつきそうになるほど素敵な手紙を受け取りました。こんな洗練された天然ぶりを発揮するとはね、ロバートくん…
で、“使えない切手”を同封したのは何で?僕に何か言おうとしたの?僕がすごく傷つきやすいのを知ってるよね…
君のクールな、クリアで心地良いトーンの話を再び聞けるなんてすごく楽しみだよ。
そして、あのお金を全部使っちゃったのも!って、お世辞だよ。僕に電話をかけてきた後、君が一週間続けてジェリーベイビーズなしで過ごしたんじゃないかと思っちゃったよ?だけど、しつこいけど、お金はどうしたの?(僕はいつも他人のお金との関係で、この神聖な位相であるお金という単語を使う。)
スコットランド人は心配しなくていいよ。誰かがそうなるだけで。
僕はあの日君が何を言ったか本当によく覚えてないんだ。思い出せるのは、革製のレインコートについて何か言った事だ。もしかして暗号を試そうとした?君が同意するなら一回叩く。二回ならダメだとか。
ところで、何で君はこれを読んでいる?他に何もするべき事がないの?今日はベッドを整えた?何でお互い手紙を書き合うの?結局のところ、君は何者?
もっと他の写真を送ってきてよ。どこが変わったか知りたいから、月ごとにそれを請求するよ。ここに僕の写真がある。まるで50年代のB級映画のオーディションを受けようとしている人みたいだろ。何でそんな面倒臭い事を、って?
本当に君はウサギ小屋に住んでるの?友人が訪ねてきた時に気まずい思いをしない?
この手紙を書きながら、素晴らしきモノクローム・セットの“B-I-D Spells Bid”を聴いている。今、僕はモノクローム・セットとヤバい関係になってるって事言ったっけ?やったー!
22枚もボウイはアルバムを出しているなんて!ビックリするよ。僕は8枚しか持ってない。君にとってはショックだった?
僕はいっぱい本を買っている。レコードを買うよりもっと多くのね。僕は知的なふりをして死んでいる。本は好き?僕は君に点字で書かれた本を用意する事ができるよ。
さてムッシュー、僕は君に会うために、自分の可愛いオリヴァー・ハーディの脚を投げ出すよ。そして君のオハイオ行きを歓迎する。で、その詳細を僕の胸元に書いておくよ。でも僕が本当に知るべきなのは、君の乗る飛行機が何時に到着するのかってことだ。バス会社に電話して問い合わせてくれない?そうすれば君がどこに着くのか確認出来るよ(多分Chorlton St.だと思う)。この情報を入手しなきゃ僕たちは行き違いになっちゃうだろうからね(方言だよ)。
ベッド・アンド・ブレックファースト?冗談だよ!(これも方言だ)。ここに滞在するのは大歓迎さ。でも、我々の家には厳粛なしきたりがあるからね。インチキはなしだ。
我々は何をすべきか、そうだな、ラックに君を縛りつけて、奇妙なメキシカン・セックスの儀式でも始めるか。君は、僕の姉が脱脂綿とテニスラケットでそれができるなんて絶対信じられないだろうね!君は気持ち悪いものでも平気??
なるほど!あのレコードジャケット!この絵!そうか!多分Ludusだ。僕はアイデアをかすめ取ったよ。少なくとも、僕は正直だ。君はこっちに来たらLudusをたくさん聴くことになると思うよ。僕のレコードプレイヤーは博物館行きだからね。最新鋭のテクノロジーを期待してもらっても困るけど。
君の特徴を教えといて。何でかっていうと、前にも言ったと思うけど、僕は盲人と同じぐらい目が悪いからね。もし年とった女性に手を引かれて、道路を渡っている人物を見かけたら、それが僕だと思って。僕は寒かったらオーバーコート(ステキな!)を着ることになると思うよ。もし寒くなければ着ないよ!その時に、オーバーコートを着てない人を見かけたら、それが僕だよ!
君自身は、こっちに来たら何をしたいの?それはそうと。
流行に関することは、それは本当に重要な事?「会話は交友の絆。」は、19世紀の巻きタバコからの引用だけど。僕は君のことを何も期待してないよ。僕からも何も期待してなくても、がっかりすることはないよ。かなり面白い奴だって判明するかもしれないし。とりあえず、君は口髭を剃った方がいいよ(マジで、あいつらヒップじゃないから。)僕は近所の噂を耳にすることが出来ない。そうそう、確信出来るのは、僕は君にとっても興味をそそられているという事だ。実際、今まさに、自分の顕微鏡を磨いているところだからね。
神は、君を認めてくれてるよ。
スティーヴン
以上が一通目。二通目は後日UP予定…