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この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

Morrissey's handwriting

無名時代に書いたモリシーの直筆手紙というのは、今でもそういうものが公開されると、話題に上ることがある。


モリシーの筆跡が独特なのも昔から有名で、フォントにもなっている。

これ、前のパソコンを使ってた時にダウンロードしてたな。そういえば。

筆跡鑑定?

昔あった「音楽専科」という雑誌に、「筆跡から見たスターの性格判断」っていうよくわからん記事が、多分単発だろうけど掲載されていた。
1985年5月号辺りだったかな?メモも残さずスクラップしちゃったので、今では忘却の彼方なんですが…。
これは翻訳記事ではないかと思うのですが、ソースはどこなのか、未だに分かってません。ていうか、真面目に調べてない…。


この記事は、4人のスターに寄せ書きを書いてもらって、本人達のことを知らない筆跡鑑定士に分析してもらい、その文章と鑑定結果が誰のものなのかは伏せて、読者に当ててもらうというクイズ形式になっている。


ちなみに、サンプルに選ばれた4人はモリシーと、マリリン、ジョン・テイラー、アラナ・カリー。いかにも“ヴィヴァ80’s!!”だ。


でもこの人選だと、筆跡よりも文章の内容で判別出来ちゃうんだよな。特にモリシーのは。


f:id:almondeyed:20120519141710j:image

Hilaire Belloc

Young Algernon the Doctor's son
Was playing with a loaded gun
He pointed it towards his sister
Aimed very carefully - but missed her
His Father, who was standing near
The loud explosion chanced to hear
And reprimanded Algernon
For playing with a loaded gun


poem by Hilaire Belloc


こういうお遊びのような企画でもちゃんと自分の好きな詩を引用するところが、モリシーのモリシーたる所以かなと。
最初にこの記事を目にした時は単純に「すげーっ!」と思いました。


しかしHilaire Bellocについては、ひさびさにこの記事を見返すまで、ちゃんと調べたことがありませんでした。いや、リアルタイムで記事を読んだ頃は、調べあぐねていたという方が正しいか。
この記事ではカタカナ表記が“ヒラリー・ベロック”になっていましたが、ヒレア・ベロックが正しい。今回ネットで検索するまでずっと“ヒラリー”だと思っていました。これじゃあ分からなかったのも無理はない。(汗)


何と、このポエムが挿入されている本が、今では翻訳されていた!

子供のための教訓詩集

子供のための教訓詩集


こちらにも同じ話が入っているが、詩ではなく物語形式になっている。

悪いことをして罰があたった子どもたちの話

悪いことをして罰があたった子どもたちの話

医者の息子のアルジャノン君ときたら
弾をこめた銃であそんでた
姉さんに銃を向け
入念に狙いを定めたけれど
外しちゃった!
そばに立ってたお父さんは
大きな爆音を耳にして
弾をこめた銃をもてあそんではいかんと
アルジャノンをきびしく叱りつけました


『子供のための教訓詩集』 より


ベロックさんの本はまだ読み始めたばかりなのですが、感触としては、これ、かなり面白い。
ベロックさんには数多くの名言があるようで、ツイッターで検索しただけでも、結構色んな言葉が出てきます。
英語圏の人達にはお馴染みの方なのか。


でもわたしがこの詩を読んだ時に頭に浮かんだのはこれだな。
ユー・アー・ザ・クワーリー
いや、違う違う……

鑑定結果

この筆跡の本人の性格はとても屈折していて複雑です。字体の子供のような外観にもかかわらず、彼は独特でオリジナルなマインドをしていると言えましょう。彼の人生に対するアプローチは、すごく知的でエネルギーの使い方も正確で効率的。しかし、彼は生まれつきそんなにハイ・エネジーで精力的なタイプではないので、自身の活動的かつ厳しい仕事のストレスからくるプレッシャーに対応するのがとても難しそうです。
彼の書き文字、一風変った“i”という字は、快活なウィットとアクティブなイマジネーションに富んでいるしるしです。とても活発で、一緒にいて楽しい仲間となること請け合い。
彼は必ずしもオーソドックスな振るまいをするとは限らず、そのおかげで状況に適応するのが時々難しくなるようです。が、彼はエキセントリックで偏屈なパブリック・イメージを楽しむこともできるので問題はありません。また好き嫌いも激しく、第一印象に基づいて物事を決定することが多い。リアクションのほうもとても本能的。彼が何かを見るときの印象は、見た瞬間とても強烈なものとなるでしょう。
ムーディで矛盾だらけで驚く程内気な人。しかし自分で身を立てねばならない世間との境界線に立って、かなりの集中力を持って自己没入もできます。またある時は、不安気におじけづくときもあり、精神的に不安定になります。この手の人は、瞬間ごとに与えられる影響にオープンで、精神的苦労の多い仕事からくるよけいな刺激をうまく濾過することが上手…。正気や心の平和を保つために、時にはひとりで過ごすことが必要なり。感情的には、彼は極めて繊細で、自分の経験を血や肉とするのにちょっと手こづっている様子。その瞬間は難点を楽しむことができても、記憶力があまりよくないのが欠点といえば欠点。
今は相当霊感力のある人間から、自分の考えを言葉に移したり、目的に達するために行動を起こすのが難しそうな人間とのあいだを絶えず行ったり来たり変動しているのが現状です。
彼はめったに自分の努力に満足せず、常によりベターを目ざしているタイプ。しょっちゅう変わるムードは、本人をイライラさせることもあり、他人の感情を理解できない自分をはがゆくも思っています。彼は他人の判断にもっと自信を持つべきでしょう。しかし、意外とサイキックで、その場の雰囲気やムードに対して極めてセンシティブなところもあります。酒やドラッグには弱いので、あまりやり過ぎない方が身のためです。
文学や音楽の才能に恵まれたとてもセンスのある人。(彼は音楽の作詞作曲をやっている人ですか? その才能があることは確実。) しかしながら、彼はこういった持ち前の才能に対してかなりの努力と犠牲を払っているのも事実で、そのために人生に孤独を感じているようです。ロマンチックなところもあるので、彼は誰かを高く祭り上げて遠くから崇拝するのを好んだりするようですね。セックス面で言うと、私には彼が肉体的な行為をしたあとがほとんど見えませんが……。彼としてはこういった孤独な気分を認めるのに抵抗を感じているはずですが……。
この文章を通して、内向性と競争心がはっきりと感じられます。このタイプの人は、自分が勝つという確信がなければ、絶対にレースに参加しません。

モリシーのコメント

まったく驚いたね!肝をつぶしたよ。分析は実に正しい。ただ気になるのは、こんなに僕のことを正確に判断できるなんて、彼女は僕のことを前もって知っていたんじゃないのかなあ……。? 勿論、僕は、活発なウィットに富み、インスピレーションに溢れた男さ。そうそう、僕が自分の才能に対して、大きな犠牲を払わなきゃならないという点は、偉大なアーチストは、ほとんど例外なく自分の芸術のために苦悩するものじゃないのかなあ……。

だそうです。筆跡だけでこれだけ性格を見透かされるのだから、本人もそりゃあビビるわな。
モリシーの来日がきっかけで古い切り抜きを引っ張り出していたら、こんなのを見つけたので、思いきって掲載してみました。


ちなみに鑑定したのはGloria Hargreavesという方で、英国筆跡観相協会のメンバーだそうです。
著書もあるようです。適当に貼っておきます。

The Lover's Handbook: Handwriting and Personal Relationships

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Your Personality Revealed: Self-Analysis Through Handwriting

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