Morrissey Japan Tour 2012(千秋楽)
5/3 @恵比寿 The Garden Hall
泣いても笑ってもこの日が今回のジャパン・ツアー最終日。
ここにいる人たちは皆それを意識している。当然モリシーも意識しているはず。
開演前から川崎の時とは明らかに違う空気が充満している。チケットは完全ソールドアウト。正直、4/21の時点では、ここまでの盛り上がりになるとは予想していなかった。そう、今回、モリシーは異例の日本長期滞在だったのだ。
すっかりお馴染みとなったパティ・スミス等のSEが会場内に流れ、開演30分前を告げるモリシーお気に入りPVの上映が始まると、否が応にも気分が高揚する。かかる曲の傾向は前回の来日の時と何ら変わらないけど、見せ方に格段の進歩が見られる。って、あれから10年も経ってるんだもんね。
お約束通り鐘の音が鳴り響き、定刻キッチリにライヴははじまった。今回の第一声はよく聞き取れなかったけど、「welcome to my garden !」だったらしい。
一曲目のLet me kiss youから脱いだ!(笑)が、すぐさまステージ袖に引っ込んでお色直し。
演奏はどんどん進む。今回は歌うことに重点を置くつもりらしい。差し出された手を握り返す事も少ない。
さすがに連日のライヴで疲労が重なっているのか、歌い終わると呼吸が上がっているのが如実にわかるが、そんなのはものともせず、朗々と歌い上げる。
Shoplifters〜は今回のツアーで初披露。凄い盛り上がり!万引同盟!やった〜っ!!!
Please, please, pleaseでモリシーは、観客に歌を委ねようとするも見事失敗し、プーッと吹き出す。そこがかなりツボだった。なんてチャーミングなんだかれは。で、そのあと「No! No! No!」と絶叫したのか。(←YouTubeで確認。便利な世の中になったもんだ…。)
そしてアンコールを迎え、今までは1曲だったところ、今回はもう1曲。Everyday is like sundayが本当のラスト。客席から投げ込まれた日の丸の旗を前掛けのように腰に巻き、come armageddon come armageddon come〜のところでは国旗をぶるんぶるん振り回しながら歌う。
現在のこの日本の状況下で、「落ちて来い核爆弾!」を日の丸振り回しながら歌い、観客も拳振り上げ大合唱の図を作り上げるなんて…(絶句!)
しかも、バックで演奏してるのは、女装1名と、“M”のイニシャルが入った黄色いぱんつ一丁の若い男4名。
そして、バックスクリーンには「WHO IS MORRISSEY ?」のフキダシ付きオスカー・ワイルド!!
どう見てもモンティ・パイソン。
つまりもんのすごくシュール! 強烈すぎ!!!
そして最後、「tears! tears!」と言いながら、両目頭を押さえるモリシー。
こんなにハチャメチャなシチュエーションなのに、これは感動ものだった!
すべての演奏が終わり、モリシーは、日の丸を背負いながらステージ袖に消えていった。その背中は泣いてるようにも見えた。
また日本に来ると言ったモリシー。今回初めての長期滞在で、きっと色んな予期せぬ体験もしたに違いない。それを踏まえても、また来たいと言ってくれたのだ。すごく嬉しかった。
setlist
- Let Me Kiss You
- How Soon Is Now ?
- Don't Make Fun Of Daddy's Voice
- Alma Matters
- You Have Killed Me
- People Are The Same Everywhere
- Shoplifters Of The World Unite
- I'm Throwing My Arms Around Paris
- Speedway
- Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me
- You're The One For Me, Fatty
- When Last I Spoke To Carol
- Action Is My Middle Name
- Ouija board, Ouija board
- To Give (The Reason I Live)
- Please, Please, Please Let Me Get What I Want
- Meat Is Murder
- I Will See You In Far-Off Places
- encore
- First Of The Gang To Die
- Everyday Is Like Sunday
こちらを参考にさせていただきました。どうもありがとうございます!
to be continued...