この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

フェリックス・ティオリエ写真展

@世田谷美術館
会期終了間際に行って来た。
世田谷美術館に行くのは何故か暑い季節の時が多い。今回もそう。行くだけでバテた。
なので感想は手短に。(ヲイ!)


この展覧会でクローズアップされているのは19世紀のパリの風景や、田舎の自然風景の作品群で、それらは確かに素晴らしかったのだけれども、一方で、わたしが釘付けになったのは、子供達の服装や、農村の屋外でボビンレース作りに励む女性達の姿だった。ボビンレースは多分、この農村の貴重な収入源だったのではないか。フェリックス・ティオリエはリボン製造業で財を成した人だから、こういう服飾関連のモティーフには敏感だったのではないかと思う。他にも、工場地帯を撮った写真とか、農村の羊の群れとか。
そうそう、ティオリエの孫達が身にまとっていた手編みの上着と帽子がもの凄く可愛くて、編んでみたくなった。あれ、編み物の得意な人だったら、この写真を見てパターンを起こせるんじゃないかな。毛糸も、自分の所の農家で紡いだものなのかも。


と、意外にも服飾関係にときめいた展覧会だったのでした。