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この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

John Foxx

名画ジャケット、続き。
今回はジョン・フォックス編。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

Europe After The Rain

※「モナリザ」の一部。


In Mysterious Ways

In Mysterious Ways


※「岩窟の聖母」の一部。


Endlessly

※「岩窟の聖母」の一部。


In the Glow

In the Glow


※「受胎告知」の一部。


ダ・ヴィンチの作品が多用されているのは、彼のマルチな才能、芸術家的資質への共感からなのでしょうか。
ジョン・フォックスについては、御本人のルックスも端正で、何だか出来過ぎの感あり、だった。そのせいで一歩引いて見ていたのかもしれない。わたしが知った時、既にウルトラヴォックスからは脱退していたし。最初から孤高のアーティストのようなイメージだった。
肝心の音楽は、今聴くと、今まで真面目に聴いていなかった分新鮮に感じるんですけど。あれっ?ちょっとこのヴォーカルスタイルは苦手だった筈なのに…。
昨年25年振り(!)に来日公演を行なっていたんですね。今頃知りました。
かなりアーティスティックなオーラを漂わせている人だと思うのですが、昔の雑誌に載っていたインタヴューで、ウルトラヴォックス時代の曲である「クワイエット・メン」についてこんな事を言っていました。

Quiet Men とは?

「私は彼(ローリイ)の生き方が好きだ。私はずっとクワイエットメンに興味があった。クワイエットマンは、私には、本当に重要な姿だ。」
「(略)本当は、私は、恐ろしい程に外向的な人間ではないのです。それで、私は、自分自身にも全く注意を向けず、匿名で生き、心の中に何の公的なメディアの目的を持たないで自分の企画を追及しているような人間、すなわち、クワイエットマンの姿にとりつかれたのだろう。」


ロックマガジン 31号より

聞いていた 彼らは聞いていた
季節が変わり すべての道理が変わるのを
そして人々は行き来した 寡黙な男たちのそばを


歩いていた 彼らは歩いていた
雨の日にも すべての人の顔を見ながら
でも誰一人彼らに気づかなかった 寡黙な男たちに


「クワイエット・メン」の歌詞の一部


クワイエット・メンのモデルはローレンス・スティーブン・ローリーだった!まさかジョン・フォックスのインタヴューからこの画家の名前が出て来るとは思いもよらなくて、この記事を最初に読んだ時はさすがにビックリしました。
詳しく言うとこのインタヴューには、もう1人のクワイエットマンとしてデュシャンも出て来るのですが。しかしそもそもデュシャンとローリーを同列に語る人なんてそんなにいないと思うのだ。
まあ、他のインタヴューを読んでみると、彼は工業地帯で生まれ育ったようだし、マンチェスターの美術学校出身らしいから、マンチェスターの地元ばっか、しかも煙突から煙もくもくな絵を描いていたローリーの作品に慣れ親しんでいても、ちっとも不思議じゃないんだけど。


ローレンス・スティーブン・ローリーはそれこそ「素朴派」のカテゴリーに入る画家。日中は、絵とは関係のない仕事をこなし、夜は作品制作に打ち込んでいた。アンリ・ルソーみたいな人だけど、彼はちゃんと絵の教育を受けている。
稚拙に見える絵なのだが、例えば海岸を描いた作品なんてかなり抽象画っぽい。限られた色彩で、実は大胆且つ緻密な画面構成をしているのだ。


Oasis - The Masterplan

オエィシスがローリーの絵を起用するのは分かる。と言うより、かなりベタ。


ジョン・フォックスはクワイエットマンを、ライフワークとしてずっと追い続けるつもりらしい。