この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

「麻生三郎とそのコレクション」展

神奈川県立近代美術館 鎌倉


せっかくの連休なので、ちょっと遠出して鎌倉まで行って来ました。


この展覧会では麻生三郎自身の油彩画、デッサン等と、彼の収集した画家のコレクションが並列に展示されていました。展示数はそれほど多くないのですが、画家それぞれの線の個性が響き合っていたような印象でした。それにしても大津絵の何とお茶目な事よ!これにはグッときました。あと、オットー・ディックスの作品に思いがけず出会えたのもポイント高し。そしてベン・シャーン!なんか、凄くいい絵だった。麻生三郎のセンスの良さが伺えるコレクションでした。
連休中の為、駅から美術館までの道のりは観光客でごった返していましたが、美術館に入ってしまえばこっちのもの。非常に快適な環境の中で絵を鑑賞する事が出来ました。カフェもくつろげたし。でも、寂し過ぎのような気もする。


更に寂し過ぎだったのが、次に向かった別館で開催されていた「北川原コレクション展」。正直私もこちらは流しておしまいになってしまうかも…ぐらいの気持ちで見始めたのですが、結構見ごたえありました。長谷川利行、瑛九、ジョージ・グロス、鳥海青児、あと名前忘れちゃったけど素朴派の絵も印象に残った。それから、これも名前忘れちゃったけど「熱海」というタイトルの作品が気に入った!(笑)それから脇田和三岸節子香月泰男etc…いやーこれはなかなか侮れない展示内容でしたわ。