この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ルースターズについて

驚いた。こんな所にまでルースターズのKWでやって来る人が結構いたというのには。でもちらっと見てすぐ引き返してくれたんじゃないかな。
ルースターズは、ずっと長い間聴かず嫌いでした。正直、大江慎也の存在が苦手でした。それに、彼らが活躍していた頃は既に洋楽を聴き始めていたので、日本のバンドにはそれほど興味が沸かなかったのです。
でも数年前に激しい揺り戻しが来て、日本ものばっかガツガツと聴いていた時期があったのです。その時に初めてルースターズをまともに聴きまして、何だカッコいいんじゃん!と思ったのです。しかし、私の場合は当時の空気も知っていますから、こう、みょーなモヤモヤを抱えたまま、素直に拳を突き上げられない屈折した心境で聴いていました。
フジの時もこの屈折した感情を抱えながら見る事になるんだろうなーと思ったんですが、始まってみれば耳に馴染んだ曲のオンパレードで、自然に拳を突き上げていました。更にこの時は天気が目まぐるしく変わったのも凄い演出効果になっていました。最後に大江氏がニカッと笑っていましたが、何か吹っ切れたものがあったのかな。その辺は長年のファンというわけではないので残念ながらくみ取り切れなかったです。というか、佇まいがちと怖かった。口に含んだ飲み物をダラーンと吐き出したりしてたし、目はいっちゃってたし。
しかし、まさかこの年になってルースターズのライヴを体験出来るとは思わなかった。