この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

輸入規制:実態を知るためのシンポジウム@新宿ロフトプラスワン

http://symposium.seesaa.net/article/136819.html
要約がUPされていたのでリンク。
私はネットラジオで聴きました。
この問題はやっぱり人の声で聞いた方が頭に入りますね。


やはりロフトプラスワンという会場ゆえか、女性の声が全く聞こえて来なかったシンポジウムでした。
もっと影響力のあるミュージシャンとかに語らせなきゃダメなんじゃないか?*1
今日のパネラーの中で、1番女性受けが良さそうなキャラがピーター・バラカンだったっていうのがなぁ…。ミュージシャン代表が中原昌也ECD。うーむ…。


私がこの輸入規制に怒りを覚える点はやっぱり、安くて安心なCDが買えなくなる事かな。高いCCCDを買わされるのは真っ平です。今まで1回も買った事ないです。1回だけレンタルしたCCCDを自分のCDウォークマンでかけたら、出だし3秒の所で止まりましたから。ちくしょー、こんな不良品作りやがって!(怒)


あと、外国の有望な新人の先物買いが気軽に出来なくなる状況になるのも許せないです。
これは既に始まっているような気がしてしょうがないのですが。
ネットではばしばし聴けてるのに、肝心のCDが手に入りづらいっていうのはどう考えてもおかしい。
これじゃあ昔に逆戻りじゃないか。
昔はなかなかレコードが手に入らなかったから、人のレビュー読んで音楽を空想していた時期もありました。でも、おかげで空想力は養われたかも。(笑)


ところで植草甚一さんは、

モダン・ジャズのレコードをかかえて帰るときは、なんだかそれが大きなモナカを抱えているように感じられ、現代音楽のレコードだと大きな塩センベイのように感じられた。

と、レコードを食べ物に例えていましたが、この、大切そうに抱えて持って帰る感覚が、レコードというものにはありましたね。SP盤は落としたら割れるものだったし。LPは落としても割れないという事で、延命措置が図られた。けど、シンポジウムでも言われてたけど、輸送するにはちょっと苦労するフォーマットだったと。
CDになったら輸送も楽になったし、買い物もしやすくなったし、音も良くなったから、要するに音楽を手に入れるのが楽な世の中になったって事なんですよね。
今回の輸入権導入問題も、便利になったが故に出てきた話なんだよな。

*1:色んな人に声をかけたけど、ことごとく断られたらしい。