この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

The Splendour of Fear(その1)

id:almondeyed:20040109#p1の続き
ASIN:B00009MKPZ

邦題:「毛氈」 直訳:「恐れの壮麗」

SIDE A

  1. Red Indians
  2. The World Is As Soft As Lace
  3. The Optimist And The Poet

SIDE B

  1. Mexican Bandits
  2. The Stagnant Pool
  3. A Preacher In New England

日本盤ボーナストラック

  • Trails Of Colour Dissolve(色彩分解)
  • Penelope Tree(ピネロピ・トゥリー)

※英国盤所有のため収録曲順は不明。邦題はここで判読。ピネロピ……。

  • アナログの帯コピー:「哀愁を帯びたGUITAR、感傷的なVOICE、FELTが今、一番LONDONしている。」

ああ、このコピー…、もう何も言うまい。(こらえ笑い)


フェルト初の日本盤がこれ。1984年初頭に発売。イギリスでは1983年11月に発売されたので、ほぼ同時期でした。1stとは雲泥の差です。まあ、この頃になると日本でのフェルトの知名度も上がってきてましたからね。

しかし、この日本盤は許せませんでした。帯コピーは置いといて、問題は紙質と印刷技術です。ボコボコした光沢のある厚紙に、真っ黒な印刷という無粋さ。英国盤はガサガサした紙質で、背景もベタッとした黒ではありませんでした。こっちの方がずっと音のイメージに近いと、店頭で見た時は音すら聴いていなかったのに、そう確信してました。日本盤は2曲多かったけど、英国盤より高かったので、迷わず英国盤を買いました。

私の英国盤至上主義は、このアルバムが発端でしたね。いや、あの頃に出たレコードのアートワークには凄いものが多かったと思いますよ。長期に保存する事を考えると、日本盤の方が丈夫だから適してそうだけど、とにかく色や素材の繊細さが違った。今はCDだから、こういうのはそれほど気にならなくなりましたが。(続く)