この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ART

フェリックス・ティオリエ写真展

@世田谷美術館 会期終了間際に行って来た。 世田谷美術館に行くのは何故か暑い季節の時が多い。今回もそう。行くだけでバテた。 なので感想は手短に。(ヲイ!) この展覧会でクローズアップされているのは19世紀のパリの風景や、田舎の自然風景の作品群で、そ…

時の宙づり - 生と死のあわいで

@IZU PHOTO MUSEUM 最初、割引券に使われているレースの白ドレス姿の女性の写真を見た時、尋常ではない雰囲気を感じ取り、凄く気になったんだけど、場所の遠さがネックとなり、行く気が萎えていたところ、ふと本屋さんでこの展覧会のカタログを見付けて、手…

アガタ竹澤ビル訪問 メモ

「複合回路」vol.1田口行弘展 @gallery αM 通常は「ギンギンに明るい」(田口氏談)ギャラリーの照明が、今回は極端なまでに薄暗く落とされていて、一瞬入るのに躊躇した。 最初、展示の意図がよく分からず、展示スペースの反対側にある部屋に貼られていた手…

前衛下着道 - 鴨居羊子とその時代展

@川崎市岡本太郎美術館 戦後、女性の下着デザインに革命を起こした一女性の足跡を辿る回顧展。 カモイヨーコってシラナカッタんだよー!つい2年ほど前まで。昔TVにも出てたんだって?全然見た事なかったよーっ!何で昔買った雑誌の細江英公特集に彼女の名前が…

ART

解体前のフランス大使館旧庁舎を会場にして行われている一大アートイベント。今回、最初で最後になる内部の一般公開という事で、前々から行きたいと思っていたのになかなか足を運べず、もうすっかり行きそびれてしまったものだと思い込んでいました。そした…

オブジェの方へ −変貌する「本」の世界−

@うらわ美術館 会期終了間近、滑り込みで見てきた。以下、つらつらと印象を述べておきます。 「本」という形態だけは持ちつつ、読まれるという機能からほぼ逸脱した作品達が展示されていた。 中に手袋が仕込まれている作品があって、これをはめてページをめ…

ART

馬喰町周辺のアートスポットを巡るようになってから結構経つけど、まだまだ訪れた事のないギャラリーは沢山ある。 このギャラリーに入ったのも今回が初めて。どうやら去年の春に京橋の方から移転して来たようです。オーナーさんの物腰が、ずっとアートの世界…

小村雪岱とその時代 粋でモダンで繊細で @埼玉県立近代美術館

小村雪岱は大正、昭和初期にかけて美人画や新聞、雑誌等の挿絵、舞台美術等、多彩な活動で世に知られた日本画家。 埼玉県川越市出身なので、作品を所蔵する埼玉県立近代美術館では、これまでにも何度か雪岱の展覧会を開催しているが、見に行ったのは今回が初…

瞽女と哀愁の旅路 斎藤真一展 @吉祥寺美術館

斎藤真一の絵もまた、村山槐多の絵のように、赤の印象が強い。村山槐多はガランス(茜色)。斎藤真一は朱色。 以前、この人の展覧会を、現在休館中の東京ステーションギャラリーで見た事がある。ここの、剥き出しにされた古い赤煉瓦と、作品の赤みとが上手く響…

ガランスの悦楽 没後90年 村山槐多 @渋谷区立松濤美術館

村山槐多は22歳という若さで夭折してしまったが、作品は東京国立近代美術館に常設展示されている事が多いので、割と見る機会には恵まれている人だと思う。それが近代日本美術の中で重要な位置にいるという証なのでしょう。しかし今回、これだけの作品を一気…

R.E.M. と ハワード・フィンスター

今回のテーマにした、画家が特別出演するPVというと、思い出すのがこれ。 R.E.M./Radio Free Europe(が〜ん、音が違う!) このPVは、伝説の音楽番組「ポッパーズMTV」で初めて見ました。 司会のピーター・バラカンさんがこれをかける前に、「このPVに登場する…

John Foxx

名画ジャケット、続き。 今回はジョン・フォックス編。 レオナルド・ダ・ヴィンチ Europe After The Rain ※「モナリザ」の一部。 In Mysterious Waysアーティスト: John Foxx出版社/メーカー: Edsel Records UK発売日: 2008/11/04メディア: CDこの商品を含む…

美術検定

15日に美術検定を受けて来ました。略してビジケン(これじゃあビジネス検定だ)。 試験会場はお茶の水女子大学。最寄の茗荷谷駅に着いたら、受験票を手にした若い女の子達が一斉に、駅に備え付けの地図と受験票の地図とを一生懸命交互に照らし合わせていて、ち…

歌詞に登場する画家達

何だか渋谷陽一のラジオ番組あたりで特集しそうな企画だな。きっと大々的にまとまっているサイトが何処かに存在しているのでしょうが、ここでは自分の探せる範囲で見つけた曲を並べてみます。 では先ず、先頃お亡くなりになられたこの方から。 加藤和彦「あ…

名画ジャケット

ちょっと並べてみたかった。 ヒエロニムス・ボス(1450?-1516) ディープ・パープルIII(K2HD/紙ジャケット仕様)アーティスト: ディープ・パープル出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2008/07/23メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブロ…

この前初めてここに行って来た。 見に行ったのは、内藤正敏「写真と民俗学」展。「婆バクハツ!」のあの写真(高山稲荷)に惹き寄せられるようにして足を運んだ。いやぁ凄いわ。恐らくほぼ明治生まれであろうあのお婆ちゃん達の迫力!揃いも揃って皆金歯が埋め…

尾形一郎 尾形優写真展「HOUSE」

@Foil Gallery フォイル・ギャラリーは、時間時になると隣からおいしそうなにおいが漂ってくるので、空腹時に訪れると、お腹の虫が刺激されて困るのだ。 という話は置いといて、この写真展で展示されていた驚異の風景達は、恐らく綿密な現地調査、そして時に…

アガタ竹澤ビル 周辺 メモ

※週末にササッと見てきただけ。でも、どれも忘れがたい印象を残すものだった。 アガタ竹澤ビル内 宮本隆司展 「草・虫・海」 (TARO NASU) タイトルにある草と虫と海、それと鳥の写真が展示されていました。 雑草、昆虫、鳥は直接印画紙に置いて感光させたも…

馬喰町周辺、定点観測

ART

noya op (info) 6月に、アガタ竹澤ビル1Fにgoldsmith/jewelryのお店がオープン。 以前からここにアトリエを構えていて、ガラス越しに見える中の不思議な様子を見る度に、入ってみたい!という想いが募っていたのですが、ようやく入れました。 繊細なジュエリ…

ジャン・コクトーのこと。(その2)

別に続けなくてもいいんだけど…。まあいいや。だらだらと書く。 コクトーに関しては長年無関心を装っていたので、今になって初めて知る事が多いです。 コクトーの撮った写真 一九二九年になつて、上から撮つたり、下から撮つたり、逆に撮つたりした寫眞を発…

ジャン・コクトーのこと。

何故か今頃になって読み出している。 目立たないけど、今年はコクトー生誕120年。 この辺は、最近になってはじめて読んだもの。 実はこの人の文章の類いって殆ど読んで来なかったのだ。 「占領下日記」 フランスがナチスドイツ占領下にあった1942年から、解…

ART

@ラディウム-レントゲンヴェルケラディウムは白い箱のような形状の建物で、外から中を伺い知るのはちょっと困難。なので、事前に情報を得ないで訪れる時は、まるでビックリ箱の蓋を開けるような気分で扉を開ける事になる。作品は、無数のパンチ穴が開けられ…

[http://www.starnstudio.com/:title=Mike and Doug Starn]

ART

またはThe Starn Twins。 先日立ち寄った古本市で、彼らの昔の写真集に驚く程の安値がつけられていてちょっとビックリした。 確かに本の状態は良くなかったのだが…。 とはいえ、正直私もここでこの本を目にするまで、彼らの存在は脳の片隅から消えていた。 T…

Bill Brandt

Art

http://peels.jugem.cc/?eid=17 peelsさんの何世紀分もの八月にあったトピックからヴィクトリア&アルバート・ミュージアムのリンクを辿っていったら、どうやら同会場では現在、写真家Bill Brandt(1904-1983)の回顧展をやっているようです。(3/24-7/25) id:…