この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ART,exhibition

岩﨑家のお雛さまと御所人形(その1)

桃の節句も近づいて来ましたが、静嘉堂文庫美術館では1月29日から『岩崎家のお雛さまと御所人形』展が始まりました。 先日、一般公開に先立って行なわれたブロガー内覧会に招待されたので、その時の様子をレポートします。 雛人形を美術館で見る機会は限られ…

今年最後に見た展覧会。

今年はもう少し更新の頻度を増やそうと思ったのだけど、後半は失速してしまった。 駒井哲郎展の感想も書けなかったしなぁ…。 仕事納めの大掃除で疲れた身体を引きずって、向かった先は『ムンク展』。 今回やって来た油彩・テンペラ画による『叫び』は、初来…

マルセル・デュシャンと日本美術

マルセル・デュシャンと日本美術 | 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 何でトーハクでデュシャン展なんだよ。 何で大報恩寺の快慶・定慶展とセットなんだよ。 と、ツッコミどころ満載なので見てきた。 デュシャン展は以前、瀧口修造とデ…

フィリップス・コレクション展

“全員巨匠!”って確かにそうだけど、そこは三菱一号館だから、一筋縄ではない。 このチラシは、巨匠別に数ヴァージョン作られているようだ。 三菱一号館美術館では、10月17日から『フィリップス・コレクション展』が始まりました。 フィリップス・コレクショ…

~生誕200年記念~幕末の北方探検家 松浦武四郎展

『北海道』の名付け親。 静嘉堂文庫美術館では、24日から松浦武四郎展が始まりました。 松浦武四郎(1817-1888)は、「幕末の北方探検家」、「北海道の名付け親」として知られている人物。 10代半ばから旅に出るようになり、蝦夷地には生涯に計6回も訪れたと…

糸のみほとけ その2

糸のみほとけ展では日本のみならず、中国、朝鮮で作られた繍仏画も出品されていた。 昨年江戸東京博物館で開催された『江戸と北京』展では、北京首都博物館から『地蔵菩薩本願』の繍経本が出品されていて、その出来が凄まじかった。 今回の展覧会も、ああい…

糸のみほとけ その1

糸のみほとけ|奈良国立博物館 26日で終了したこの展覧会の最終日に、滑り込みで見てきた。 日本の歴史において、顔料で描いた仏画よりも、刺繍や綴織による仏画の方が古くから制作されていた事は、この展覧会を見るまで全く知らなかった。 この『糸のみほと…

没後50年 藤田嗣治展

【公式】没後50年 藤田嗣治展 先日、藤田嗣治展を見てきた。 お盆休み期間に見に行ったので、結構混んでるのかな?と思いきや、ほぼゆったり見れた。意外! そういえば、所謂海外で名を馳せた日本人アーティストって、国内では渋い評価だったりする。オノ・ヨ…

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界

三菱一号館美術館は、現在ショーメに占領されている! ショーメは1780年にスタートした、フランスで最も長い歴史を誇るジュエラー。 古くはナポレオン1世と皇紀ジョゼフィーヌの御用達として、装飾芸術の傑作を数多く生み出し、伝統を重んじつつ革新性を追求…

―明治150年記念― 明治からの贈り物

先日、この展覧会のブロガー内覧会に参加しました。 今年は明治維新から丁度150年という事で、あちこちで明治時代の逸品を紹介する展覧会が開催されている。一つ前に紹介した有田焼のイベントもそうだった。 現在、静嘉堂文庫美術館で開催中の『明治からの贈…

戦後美術の現在形 池田龍雄展―楕円幻想

www.neribun.or.jp その後の足の状態は、普通に歩けるぐらいに回復した。 先生も、「うん。かなり良くなったね。でもあんまりうろうろ歩き回らないように。」 と言ってくれた。 しかし、診察後あっさりとその忠告を破り、その足で練馬区立美術館に行く。 も…

ターナー 風景の詩(うた)

turner2018.com 京都、東京、郡山の3都市を巡回するターナー展が、 現在東京で開催中です。 先日、一般公開に先駆けて行われた、プレス内覧会に参加する事が出来ました。 ※画像は美術館より特別の許可を得て撮影したものです。 ジョセフ・マロード・ウィリア…

酒器の美に酔う

静嘉堂文庫美術館では4月24日(火)から、『酒器の美に酔う』展が始まりました。 茶器と同様に、古美術や骨董の世界で重要な位置を占めるのが、酒器。 中国古代から江戸時代末期に作られた、多様な酒器の魅力に焦点を当てた展覧会です。 そして、静嘉堂文庫…

かんたんニット。そしてサヴィニャック展。

季節外れの編物制作にやっと決着がついた。 4月に入ったばかりなのに25℃を超えた時は、流石に編む気も失せたが。 日曜日は季節が逆戻りしたような陽気だったので、完成直後はしばらく室内で着用してみた。 が、やはりウール100%&オールガーター編みは、今の…

 生誕140年記念特別展 「木島櫻谷」

東京(六本木)|住友コレクション 泉屋博古館 去年、京都の泉屋博古館で行われた木島櫻谷展が、東京に巡回してきました。 一般公開に先駆けて行われた、ブロガー内覧会に参加出来るチャンスを得たのですが、この日は美術館に到着するのがちょっと遅れてしま…

ルドン ― 秘密の花園

ルドンー秘密の花園|三菱一号館美術館(東京・丸の内) 8日から三菱一号館美術館で、『ルドン ― 秘密の花園』展が始まりました。 オディロン・ルドン(1840-1916)は、世代的には印象派の画家達と重なる人だ。 ルドンの作品は最近でも、『怖い絵』展や、見に…

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 去年10月の札幌旅行時から懸案だったゴッホ展を、ようやく見てきた。 金曜日の夜間開館時に行ったので、混雑はしていたけど、割とストレスなく見る事が出来た。 ちなみに、日曜日に上野を再訪した時はこう。 50分待ちだった。まあ…

没後30年 銅版画家 清原啓子 展

八王子市夢美術館 『本物の銅版画家』と呼ばれた、清原啓子(1955-1987)の全作品30点を紹介する展覧会を見てきた。 TVで展覧会情報が紹介されたからなのか、結構会場は賑わっていた。 わたしが清原啓子の存在を知ったのは、没後刊行された作品集のレヴューを…

デンマーク・デザイン展

www.sjnk-museum.org 11月も下旬になると、いきなり冷え込んで来て、室内で過ごす時間が多くなってきたように思いますが、皆様は如何お過ごしでしょうか? 室内といえばインテリア。そのインテリアデザインを紹介した展覧会が現在、損保ジャパン日本興亜美術…

 「パリ・グラフィックーロートレックとアートになった版画・ポスター」

mimt.jp 三菱一号館美術館で10月18 日から始まった、この展覧会のブロガー特別内覧会に招待されて、参加してきました。 『パリ・グラフィック展』は、世界有数の19世紀末版画コレクションを誇る、オランダのファン・ゴッホ美術館と、トゥールーズ=ロートレ…

麻田浩展 静謐なる楽園の廃墟

練馬区独立70周年記念展 没後20年 麻田浩展 ―静謐なる楽園の廃墟― | 展覧会 | 練馬区立美術館 練馬区立美術館で開催中の、この展覧会を見てきた。 展覧会タイトルを見た時は、「麻田浩って誰?」だったのだが、この美術館が紹介する、知られざる画家達の作品…

『典雅と奇想』 明末清初の中国名画展

東京(六本木)|住友コレクション 泉屋博古館 3日から始まった『典雅と奇想』明末清初の中国名画展の、一般公開に先駆けて行われた内覧会に参加してきました。 サブタイトルに“明末清初”とあるが、中国はこの時代(16世紀後期~18世紀初頭)、政治的経済的…

あこがれの明清絵画 ~ 日本が愛した中国絵画の名品たち ~

静嘉堂文庫美術館 | 開催中の展覧会・講演会 先日、静嘉堂文庫美術館で開催中の、『あこがれの明清絵画』展のブロガー内覧会に参加してきました。 このタイトルを見て思い出したのは、2013年に板橋区立美術館で開催された『我ら明清親衛隊』展だった。 これ…

生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ

生誕120年東郷青児展 The 120th Anniversary of the Birth of Seiji Togo A Retrospective of Togo's Depiction of Women 今年、生誕120年を迎えた東郷青児(1897-1978)の、画業を振り返る展覧会が現在、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されて…

浅井忠の京都遺産ー京都工芸繊維大学 美術工芸コレクション

東京(六本木)|住友コレクション 泉屋博古館 本日から泉屋博古館分館で始まったこの特別企画展の、一般公開に先駆けて行われたブロガー内覧会に参加して来ました。 ※画像は特別な許可を得て撮影しています。 浅井忠(1856-1907)は、明治時代の日本洋画壇で…

引込線2017

引込線2017 折角開始早々見に行ったのに、記事を上げるタイミングがズレまくってるわ。 見に行った時はまだ日差しが厳しかった。 じりじりと暑い季節になると思い出す、引込線。 西武線沿線で開催されている唯一のアートイベント。 昨今、各地で盛んに行なわ…

ジャコメッティ展。雑感。

ジャコメッティ展 | TBSテレビ ジャコメッティ展を見て来たはいいが、どうも感想文を書くのが億劫になり、先延ばししてたら会期終了間近という…。 あれだけまとまった数のジャコメッティ作品を見たのは初めてだったので、非常に見応えがありました。 今回の…

ベルギー奇想の系譜展

ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで | Bunkamura Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の、この展覧会を見てきた。 昔はフランドルと呼ばれた、現在のベルギー領を含む周辺地域では、中世末期から写実的描写が盛んに描かれる様にな…

「ジャコメッティ展」夏休みフェア告知キャンペーン

という、ウィンダムさんのPR作戦に乗ってみる。 現在国立新美術館で開催中のジャコメッティ展は、後期展示として、7月19日から12点が展示替えされています。 そして、夏休みフェアとして7月21日(金)から、ジャコメッティ展の図録を含むグッズを税込¥3000…

レオナルド×ミケランジェロ展

レオナルド×ミケランジェロ展|三菱一号館美術館(東京・丸の内) 幸運なことに先日、ブロガー内覧会に招待されたので、その時の様子をレポートします。 ※画像は主催者の許可を得て撮影しました。 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)とミケランジェロ・ブ…